ファッション用語 ボトムス編 一覧表 [ファッション用語 ボトムス編]
スカート
スカートの起源は古く、最も原始的なものでは古代エジプト人が布を結んで腰で巻いたもの、次に布を輪にして一方を縫って筒型状にしてウエストに紐を通して締めたものが現れた。
中世では男性用にパンツ、女性用に下衣としてスカートが定着した。16世紀以降、下着の装着、発展によってふくらみのあるものが多くなり、18世紀にはパニエを入れたロココ時代のスタイルが完成していく。
18世紀末にはフランス革命等の影響によって、直線的でほっそりとしたエンパイアスタイルへ変化し、1850年代にクリノリンが再び愛用された。
1870年頃からバッスルスカートが流行し、同時期に日本に洋服が輸入さえたと言われる。第一次世界大戦の頃から長かったスカート丈がふくらはぎの半ばあたりになり、1926~28年頃に膝下丈のスカートが登場する。
19世紀後期には女性用テーラードスーツが台頭し、ブラウス、ジャケットと組み合わせる単品のスカートが登場した。
Aラインスカート
シルエットがアルファベット文字のAの様な形をした裾広がりのスカート。1960年代の初頭に登場した。
アコーディオンプリーツスカート
楽器のアコーディオンに見られる蛇腹の様な、細く均一なプリーツを入れた、全円裁ちのスカート。
プリーツスカートの一種。
アンダースカート
スカートのシルエットを美しく見せたり、透けるのを防いだりする為に着用する、スカートの下にはくスカートの総称。ウェディングドレスのアンダースカートが代表的。
スカート本体の素材やシルエットに合わせて素材も決まってくるが、主にナイロン、タフタ、オーガンジーなどが多く、ニットスカートの場合は伸縮性のあるものや、スリット入りなどが多い。
アンブレラスカート
アンブレラは「傘」の意で、三角の布を縫い合わせた裾広がりのスカートを言う。
ゴア(三角布)を剥ぎ合わせた、ゴアードスカートの一種。
類似語にパラソルスカート、パラシュートスカートがある。
アンブレラプリーツスカート
アンブレラプリーツは傘の折り目の様にひだ山が立っていて、形が裾広がりになったプリーツ。
アンブレラプリーツでつくられるスカートを言い、アコーディオンプリーツスカートよりもひだの幅が広いものを指す。
アンブレラプリーテッドスカートとも言う。
イレギュラーヘムスカート
ヘムライン(裾線)が均一でなく、不揃いになっているスカートの総称。
ジグザグになっていたり、花びら状になったものなどを言う。ハンカチーフヘムスカートもこの一種。
インバーテッドプリーツスカート
インバーテッドは「逆さの、反対の」の意。
ひだの折り山が突き合わせになったプリーツを前や後ろの中心などに入れたスカートを言う。
ボックスプリーツを裏から見たような逆ひだが特徴。
エスカルゴスカート
エスカルゴは仏語で「かたつむり」の意。
かたつむりの殻に見られるような螺旋状になったスカートのことで、布を剥ぎ合わせたものと、巻きつけるタイプのものがある。スパイラルスカートと同義。
エプロンスカート
後ろで開くオーバースカートの一種。
エプロンを付けているように見えるところから、こう呼ばれる。一枚の布に切り替えを入れたエプロン風スカートも言う。
また、胸当てをつけたものもこう呼ぶ場合がある。
エンパイアスカート
ウエストラインを通常よりも5~10cmほど高めにしたスカートで、ゆったりめの直線的なロングシルエットが特徴。
フランスのエンパイア時代(1804~14年)に流行した大きめの胸ぐりとほっそりしたハイウエストのドレスをエンパイアスタイルと言い、古代ギリシャ時代のシュミーズドレスを基調にしたものと言われる。
エンベローブスカート
エンベローブは「封筒」の意。
細身のシルエットを封筒の様な長方形で表現したロングスカートの一種。
オーバースカート
ドレスやスカートに重ねて着用するスカートの総称。
スカートオンスカート、パンツオンスカート等の重ね着でもよく見られる。
カスケードスカート
カスケードは「小さな滝」の意で、滝が段々に落ちるようにジグザグのドレープをあしらったスカートを言う。
やや張りのある柔らかな素材を用いて、美しいドレープを表現することができる。
キックプリーツスカート
キックは「蹴る」の意で、歩きやすくするために前後あるいは脇にプリーツを入れた細身のスカートを言う。
ギャザースカート
ギャザーは「縮める」の意で、ウエストやヒップまわりの布を縫い縮めたときにできるシワを指す。
ペザントスカートに見られる筒状の布の上端を縮めたものや、ウエスト部分を縫い縮めたもの、フレアスカートにギャザーを寄せたギャザーフレアスカート等がある。
ギャザーフレアスカート
フレアの形にした布にギャザーを寄せてスカートに仕上げたもので、ギャザースカートの一つ。
キュロットスカート
キュロットスカートは仏語の「半ズボン」の意で、女性用のパンツ型スカートを指す。
女性用の乗馬スカートとして考案されたもので、パンツのように股下が付き、腿の中間あたりから膝下くらいまでの丈が多い。仏語はジュップキュロット、英語ではディバイデッドスカートと言う。
キルト
キルト(kilt)とはスコットランドの男性が着用していたスカートのことで、膝丈の巻きつけ式のスカートである。
ウールのタータンチェック柄が特徴。ギリシャ人男性のファスタネーラと並んで男性が着用する珍しいスカートである。
グラニースカート
グラニーは「おばあさん」の意。
1960年代のアメリカで見られた、おばあさんが着用していたロング式のギャザースカートを真似たもの。
クリノリンスカート
クリノリンは19世紀後半に流行したスタイルで、スカートのシルエットを大きく丸くふくらませるためのアンダースカートを指す。
鯨の髭や針金を細工した枠に、麻と馬の毛(たてがみはしっぽ)を織り込んだ硬い布で作ったアンダースカートを組み合わせて用いられた。
現在では丸く大きく膨らんだり、張って広がったりしたスカートを総称してこう呼んでいる。
ゴアードスカート
ゴアは「三角布、まち」の意。
数枚の三角布やまちを剥ぎ合わせたスカートの総称。フレアスカートの一つで、剥ぎ合わせた枚数で呼ばれる。
4枚剥ぎはフォーゴアードスカート等と言い、二枚剥ぎから八枚剥ぎまでが一般的。ゴデットスカートとも言う。
ゴデットスカート
ゴデッドは仏語で「ゴデ=俟ち」の意。ゴアードスカートと同義。
コラムスカート
コラムは「円筒形」の意。ストレートスカートと同義。
ゴルフスカート
ゴルフで着用するスカートを言い、プリーツはキュロットなどが一般的。
18世紀末のスポーツウェアには、裾にフレアを入れた床までのロングスカートが多く見られた。
サイドプリーツスカート
脇などに部分的にプリーツを入れたデザインのスカート。
サイドプリーツはひだ山を同方向に倒して入れたものを言う。ワンウェープリーツスカートとも呼ばれる。
サーキュラースカート
サーキュラーは「円形、丸い」の意。
全円から円に近い形のものまで、布地を剥ぎあわせたスカートを指す。裾に向かって多くのフレアが波立っているのが特徴。
サスペンダースカート
サスペンダーはパンツやスカートの「吊り紐」の意。
吊り紐を用いて肩からスカートを吊るようになったスカートの総称。
サーペンティーンスカート
サーペンティーンは「曲がりくねった、蛇のような」の意。
ヒップラインまでが身体にぴったりと沿い、腿から裾にかけてフレアを入れて広げたスカートを指す。
サロペットスカート
サロペットは仏語の「上っ張り、仕事着」の意。
サスペンダーを背中で交差させた胸当て付きパンツが一般的であるが、それをスカートで表現したものを指す。
サロンスカート
サロンスカートとは、もともとマレー地方で着用される伝統的な衣装で、筒状の腰布のこと。
幅数の布を筒状に仕立てて用いたもので、近年ではこれに似た形のデザインのスカートのこともサロンスカートと呼ぶ。リゾートチックなウェアとして用いられることがある。
サンレイプリーツスカート
サンレイは「雲の切れ目から差し込む太陽光線」の意で、裾に向かうほど細かく、放射線状に広がったプリーツスカートを言う。
サンバーストプリーツスカートと同義。アコーディオンプリーツスカートの一種。
シーススカート
シースは「鞘(さや)」の意。
形が鞘のように細身で、身体に添わせたスカートを指す。ナロースカートと同義。
ジャンパースカート
袖無しか、小さな袖付きのドレスに近い、身頃とスカートが一続きになったスカート。ブラウスやシャツ、セーターなどの上に重ね着するのを想定して、衿ぐりやアームホールは深めのものが多い。
ジュップ
スカートのこと。ジュープとも言う。
ジュップアキーユ
ジュップは仏語で「スカート」、キーユは「九柱戯(ボウリングに似た遊び)のピンに似た柱、三角形の布片」の意。
裾に三角形のはぎ布(マチ)を入れてフレアを出したスカートを言う。
ジュップアンフォール
アンフォールは「取っ手が両脇に付いた古代ギリシャ、ローマの卵型の壷」の意。
そうした壷の形を思わせるスカートを指す。ウエストと裾を絞り、その中央部分を丸く膨らませたシルエットが特徴。ボディーコンシャスの流れから派生したもので、類似語にチューリップスカートがある。
ジュップビュル
ジュップは仏語でスカートの意で、バブルスカートを言う。
ジュペット
超ミニスカートを指す。マイクロスカートと同義。また、水着の上に付けるような、ギャザーやフレアを入れた短いスカートも指す。
シュミーズスカート
シュミーズドレスのようなスカートを言い、身体にぴったりさせず、ヒップ周りにもゆとりを持たせたシルエットが特徴。
ショートスカート
丈の短いスカートの総称。
現在は膝より上の丈のものを指すが、1920年代までは膝下丈のものもこう呼んだ。ショートの基準は時代によってまちまちである。
スイングスカート
スイングは「揺れる、ひらひらする」の意で、スインギングスカートと同義。
特定の形を指すものではなく、歩くたびに裾が揺れるさまを表現した言葉で、フレアスカートによく見られる。
スケーティングスカート
スケートをするときに着用する丈の短い、サーキュラースカートを指す。
スコート
テニスなど、スポーツをする時に着用する極めて短い丈のスカートを言う。
体操着のブルーマーを改造したもので、女学生のスポーツウェアとして登場したアイテム。
ストレートスカート
ストレートは「一直線の」の意。 スカートの基本形と言われ、ヒップラインから裾までの真直ぐなシルエットが特徴。チューブスカート、コラムスカート等とも言う。
スパイラルスカート
スパイラルは「螺旋状、渦巻き」の意で、エスカルゴスカートと同義。
スプリットスカート
スプリットは「割れた、分離した」の意。
二股に分かれたところにまちを入れたもので、キュロットスカートと同義。
形状はパンツだが、足を閉じた状態ではスカートの様に見えることから、スカートと捉えられている。ディバイデッドスカート、パンツスカートとも言う。
スリットスカート
スリットは「割れ目、裂け目」の意。
タイトスカート等、裾まわりの狭いものなどを動きやすくする為、裾野両脇や前後の中央に切り込みを入れたものを指し、そうしたデザインを取り入れたスカートの総称。
スリムスカート
スリムは「細い」の意。
体に沿わせた細身のスカートで、裾まわりでさらに絞ったように見えるスカートの総称。ナロースカートと同義。
スレンダースカート
スレンダーは「ほっそりした」の意。
ふくらはぎあたりの丈で、プリーツやドレープを入れたり、巻きスカート風にしたりと、細長く見せたスカートを言う。
スワールスカート
スワールは「渦巻き型のもの」の意。 渦巻くような感じに見える螺旋状の切り替えが特徴のスカートを指す。エスカルゴスカートと同義。
セクショナルスカート
セクショナルは「区分の、部分的な」の意。縦方向などに切り替えのあるスカートを指す。
セミタイトスカート
セミは「半分、いくらか」の意。
ウエストからヒップにかけて体に沿わせ、ヒップから裾にむけてやや広がりを持たせて、タイトスカートよりも動きやすくしたもの。タイトスカートの一種。
セミフレアスカート
フレアの分量を従来のものより少なめにしたスカートで、フレアスカートの一種。
タイトスカート
タイトは「きっちりした、ぴったりと合った」の意。
ウエストからヒップにかけて密着させ、そのまま裾までまっすぐなラインを描いたスカートの事で、基本的なスカートのシルエットの一つ。
ストレートスカートとほぼ同義で、ナロースカート、スリムスカート、ペンシルスカートなどのスカートを総称する。裾まわりが狭く動きにくい為、スリットやキックプリーツ等を入れる事が多い。
タックスカート
ウエストラインに数本のタックをとったスカートの総称。
ダービシュスカート
ダービシュはイスラム教の托鉢(たくはつ)修道僧のことで、ふくらはぎ丈の裾口にギャザーを寄せて、ゆったりさせたハーレムパンツに似た形状のスカートを言う。
ダブルスカート
ダブルスカート(double skirt)とはチュニックスカートのこと。
ダンシングスカート
ダンス用のウェアで登場した、フレアをたっぷりと出したスカートを指す。
最近ではパーティーウェアなどにも見られる。
ダーンドルスカート
ダーンドルは、オーストリア・チロル地方の農民の女性が着用する衣服で、ぴったりとした胴着と、ギャザーを寄せてゆったりとさせたスカートを組み合わせたもの。
同様の形状のギャザースカートをこう呼ぶ。
チュチュ
チュチュとはクラシックバレエでバレリーナが着用するスカート。
純白のオーガンジーを何枚も重ね、ギャザーを寄せてほぼ水平に広げたスカートで、丈の短いチュチュクラシック、足首あたりまでの長さで全体に膨らませたチュチュロマンチックと二つのタイプがある。
チュニックスカート
二重になったオーバースカートの一種。
チュニックを着るような感覚であることから、こう呼ばれる。一般的に下にはくスカートより短いものが多く、エプロンチュニック、ハンカチーフチュニック等もある。
また、上衣とすながったものを指し、フロックスカートとも言われる。
チューリップスカート
ウエストからギャザーを寄せて丸く膨らませ、裾に向かって細くつぼめた形がチューリップの花びらのように見えるスカートを言う。
また、1953年の春夏コレクションでクリスチャンディオールが発表したチューリップラインをさす場合もある。
ティアードスカート
ティアードは「段々に積んだ、重なった」の意。
ギャザーやタック、フリル、フレア、フラウンスなど、横の切り替えをデザインの特徴とするスカートで、2段、3段と切り替え数は様々。また、丈の違うストレートスカートを重ねたものも言う。
ディバイデッドスカート
ディバイデッドは「分割された」の意。
二股になったパンツスカートを指し、キュロットスカート、スプリットスカートとも言う。
テーパードスカート
テーパードは「先細り」の意。
裾に向かって細くなったスカートの総称。シーススカート、ナロースカート等も指す。
テーラードスカート
仕立てが紳士服(テーラード)風で、婦人服の仕立てよりも固い感じのするスカートの総称。
張りのある素材を用いたり、形やディテール等の仕立て方を指す。タイトスカートに多用される。
ドームミニ
ドームは「半球状の屋根、天井、丸屋根」の意。
丸い屋根や天井を描くような、逆U字型のシルエットが特徴的なミニスカートを指す。バルーンスカートよりも膨らみは控えめになっている。
トラペーズスカート
トラペーズは仏語で「台形、梯形(ていけい)」の意。
裾広がりになったはしごのようなシルエットが特徴のスカートを言う。1958年の春夏コレクションでイブサンローランがトラペーズラインを発表したのが最初。
トランペットスカート
ストレートスカートの裾あたりに大きなフラウンスやプリーツ等を入れて、トランペットのラッパのように裾広がりにしたものを言う。また、ユリの花びらを逆さまにしたような形に見えることから、リリースカートとも呼ばれる。
ドレープドスカート
ドレープは「ひだ飾り、自然にできるたたみ」の意。
ウエストからヒップにかけて前後左右に布を美しく垂らしたり、たるみを出したりしたスカートを指す。
ドローストリングスカート
ドローストリングは「紐で締める」の意で、ウエストに紐通しを付けて紐やリボンで結ぶタイプのスカートを言う。
サイズ調節が可能な為、ホームウェアやリラクシングウェアとして多く用いられる。
ナイフプリーツスカート
ひだの折り山がナイフの刃のように細く鋭いナイフプリーツをスカートの一部、あるいは全面にいれたスカートを言う。
ナロースカート
ナローは「狭い、細い」の意。
ほっそりとしたシルエットのスカートを指し、シーススカート、スリムスカート、ペンシルスカート、テーパードスカート等とならんでタイトスカートに近い形を言う。
バイアススカート
バイアスは「傾斜線」の意で、布の折り目に対して斜めに裁断して作られたスカートを指す。
傾斜の角度も正バイアスとそうでないものがある。
ハイウエストスカート
ウエスト位置を高くしたスカートの総称。英語ではハイウエストラインスカートと言う。
代表的なものにエンパイアスカートがあり、ウエストラインがバストあたりのものは、ハイライズスカートと呼ぶ。
パネルスカート
パネルは「はめ板、縦にはめ込んだ別布」の意。
スカートの上にデザインのアクセントとして別布を縫い付けたものを指す。
共地を短冊のように垂らしたものや、プリント柄などを用いて別布をはめ込んだように見せるものもある。フライングパネルスカートとも言う。
パフスカート
パフは「膨らむ、膨らませる」の意。
スカート全体のシルエットを膨らませたものを指す。たっぷりとギャザーを寄せて、丸く風船の様に膨らませたバルーンスカートや、ゆったりとした卵型のシルエットが特徴のバブルスカート等、デザインは多様。パフドスカートとも言う。
バブルスカート
バブルは「泡、泡立つ」の意。
もともとはフリル等で飾った泡立つようなラインのスカートを指したが、現在では全体にゆったりと丸みのある卵型のスカートを言うことが多い。
パラシュートスカート
数枚の三角巾を剥ぎ合わせてフレアを出した、パラシュートの様なシルエットのスカートを指す。
アンブレラスカート、パラソルスカート、落下傘スカートとも呼ぶ。
パラソルスカート
パラソルは「女性用の洋風日傘」の意。
三角巾を剥ぎ合わせて、日傘の様なシルエットにフレアを出したスカートを言う。アンブレラスカート、パラシュートスカートとも呼ぶ。
バルーンスカート
バルーンは「気球、風船」の意。
丸く膨らませたスカートの総称で、第二次世界大戦後に登場した。ウエストと裾にたっぷりとギャザーを入れ、真ん中を丸く膨らませたシルエットが特徴。
裾にベルト状の布を付けて絞り、綺麗な丸みを描いたもの以外に、裾線に折り目を付けず、無造作な折り返しによって自然なふくらみを表現したものがある。
バルーンミニ
バルーンスカートをミニ丈で表現したもの。
タイトミニとは対照的なシルエットで、ギャザーやプリーツ等を多様することもある。
パレオ
タヒチ等南太平洋諸島の人たちが着用する長方形の腰巻で、巻きスカートの一種。
布の大きさや、丈は様々で、巻き付け方によってミニからロングまで着こなせる。これに似せた形態をパレオスカートと言う。
ハーレムスカート
ハーレムは「回教徒の女性部屋、あるいはそこにいる女性たち」の意。
ふくらませた裾をギャザーで縮め、裾口でくくったように内側に入れ込んでドレープを出した、ゆったりとしたパンツ風スカートを指す。
バルーンスカートに似ているが、卵型の膨らみではなく、円錐型に近いのが特徴。
バレルスカート
バレルは「樽」の意で、ウエストと裾を絞り、スカートの中央部分にダーツやタックを入れて、ヒップのあたりを樽の様に膨らませたスカートを言う。バレルシェイプスカートとも言う。
ハンカチーフヘムスカート
ハンカチーフの角を垂らしたような裾線を特徴とするスカート。
ドレッシーなイメージのものが多く、舞台やパーティー用には、裾先にビーズや造花を付けてより華やかに表現したデザインもある。1920年代、60年代、80年代に流行した。
パンツスカート
前から見るとパンタロン風に、後ろは通常のスカートに見えるスカート風のパンツ。
キュロットスカートと同じ様な感覚のものを言い、現在では女性らしい雰囲気に仕上げたキュロットスカートをこう呼ぶ。
パンティースカート
スケート服などスポーツウェアに用いられる、パンティーの付いた短い丈のスカートを指す。
ヒップハギングスカート
ウエストではなく、腰に引っ掛けるようにして履くスカートを言う。
ヒップハンガースカート
ウエストではなく、腰にひっかけるようにして履くスカートを言う。
ヒップボーンスカート
ヒップボーンは「腰骨」の意。
腰骨に引っ掛けるように、あるいは腰骨で支えるようにして着用するスカートの総称。
通常のスカートはベルト位置に身体のウエストを合わせるが、この場合はヒップを合わせて着用するタイトなスカートで、ミニスカートが流行した1967年ごろに登場した。
ヒップハンガースカートとも言う。
ビーハイブスカート
ビーハイブは「ミツバチの巣」の意で、蜂の巣のような形にギャザーを寄せて広げたスカートを言う。
ビブトップスカート
ビブは「よだれかけ」の意。
胸当て付きのスカートを言い、サロペットスカートと同義。
フィッシュテールスカート
フィッシュテールは「魚の尾に似た、尾びれ状の」の意。
ヒップから腿のあたりは身体にぴったりと沿わせ、裾まわりをフレアやプリーツなどで広げた形のスカートで、魚の尾びれに似ていることからこう呼ばれる。
女性の曲線美を表現するデザインとして知られる。マーメイドラインスカートとも言う。
ブッファンスカート
ブッファンは「ふっくらとした、だぶだぶした」の意で、裾幅が広く、大きく膨らんだスカートの総称。
円形断ちでフレアをたっぷりとったり、ギャザーやプリーツ、まちを多めに入れたりして、ふくらみを出したものを言う。
フープスカート
フープは「たが、輪」の意。スカートで様々なシルエットや形を作るときに用いる下着用の枠を指し、これを使ってシルエットを広げたスカートの総称。
16世紀のファージンゲールスカート、17世紀のクリノリンスカート、18世紀のパニエスカートなどがある。
プーフスカート
プーフはスカートを広げるための腰当を意味する古語。
また、18世紀末に流行した、ふっくらと結い上げた髪や髪飾りのふくらみを言うが、一般的に膨らませたシルエットを特徴とするギャザースカートを指す。
裾の部分等、膨らんだ形を誇張して表現したもをの言う場合が多い。類似語にバルーンスカートや、バブルスカートがある。
フラウンスドスカート
フラウンスは「布地を寄せる、ひだ付けをする、縮まらせる」の意。
たっぷりのフレアを入れ、裾をひだで飾ったスカートを言う。
フラップスカート
フラップは「はためく、垂れ下がる」の意。
生地量の少ないスカートのことで、布片を腰に巻いただけのようなものを指す。パンクファッションの主要アイテム。
フラメンコスカート
フラメンコのダンサーが着用するスカートで、それにヒントを得て作られたものを指す。
代表的なものにサーキュラースカート、フラウンスドスカート等がある。
フラワースカート
花をイメージさせるデザインやディテールを取り入れたスカートを指す。
プリーツスカート
ひだ(プリーツ)を全体的に、あるいは部分的に用いたスカートの総称。
一般的に、全体にひだをたたんだものを指すことが多い。ひだの種類は幅、使用する素材などによって、スポーティーからドレッシーまで多様な表情を作り出すことができ、いずれの場合でも女性らしさを兼ね揃えているのが特徴。
ひだを多くとれば取るほど、運動機能性能も高まる。代表的なボックスプリーツスカート、アコーディオンプリーツスカートの他、サンバーストプリーツスカート、ソフトプリーツスカートなどの種類がある。プリーテッドスカートと同義。
プリンセススカート
イギリス国王エドワード7世の皇后が皇太子妃時代に愛用していたスタイルのワンピースをプリンセスドレスと言い、そのスカート部分のこと、もしくは同じようなデザインのスカートを言う。
縦に切り替え線を入れてウエストラインをフィットさせ、裾にかけて緩やかにフレアを入れたラインが特徴。
フルスカート
フルは「ゆたりのある、だぶだぶの」の意で、裾幅が広く、外形がゆったりと作られたスカートの総称。
円形断ちで、フレアをたっぷりとったり、ギャザーやプリーツ、まちを多めに入れたりしてつくられるものを言う。
フレアスカート
フレアは「ゆらゆらさせる、アサガオ型に広がる」の意で、ゆるやかな波状のひだの事。
腰まわりから裾にかけてフレアを入れて自然な広がりをもたせたスカートを総称する。完全な円形断ちで作られ、フレアがたっぷり入ったサーキュラースカート、何枚かの布を剥ぎ合わせて作るゴアードスカートも同じ種類。
女らしいシルエットを表現できる代表的なスカートで、パーティードレス等にも適している。別名フレアードスカートとも言うが、いずれも日本だけの呼び名で、欧米ではサーキュラースカート、バイアススカート等と呼ばれる。
ペグトップスカート
ペグトップは「西洋梨型の独楽」の意。
ギャザーやタックを入れたり、ポケットを付けたりして腰まわりをふくらませ、裾線に向かって狭めたスカートを言う。ペグラインスカートとも言い、バレルスカートと同種。第一次世界大戦の終わりに流行した
ペザントスカート
ペザントはヨーロッパの農民のことで、農村の女性たちがよく着用しているフォークロア調のギャザースカートを指す。
また、プレーンなギャザースカートや、刺繍エプロン付きのスカートを指す場合もある。仕事着や家庭着として作られたことから、簡単なつくりとゆったりしたシルエットを特徴とし、素朴な雰囲気がある。
刺繍のバンドで縁取りしたデザインのものが多い。
ペタルスカート
ペタルは「花びら」の意で、裾のカットが花びらのような形にデザインされた巻きスカートを言う。
ベビースカート
水着やスポーツウェアの上に着用する短い丈のスカートの事で、フレアやプリーツをとったデザインが多い。
1930年代から40年代に流行した。
ベルスカート
西洋の釣鐘(ベル)のような形に作られたスカート。ウエストを細く、腰まわりをゆったりととり、裾にかけて広がりを持たせたデザインが特徴で、ダーツやペチコート、芯の裏打ち等によって形づくられる。
1830年代から60年代まで流行したときは、クリノリンやフープといった下着の枠を付けて着用された。ベルシェープドスカートとも言う。
ペンシルスカート
鉛筆のように真直ぐでほっそりとしたシルエットのスカートを言う。
スリムスカート、シーススカート、ナロースカートと胴着。
ボタンダウンスカート
ボタンダウンスカートとは、ウエストから裾までを前明きを縦型にとって、釦で留めるようにデザインされたスカートのこと。タイトスカートに多く見られるデザイン。
ボックスプリーツスカート
折り目が裏で突合せになった箱型のひだ(ボックスプリーツ)を入れたスカートの総称。
裏側はインバーテッドプリーツになっているのが特徴である。
マイクロスカート
マイクロは「極小、微小」の意で、ミニマムよりももっと短いことを強調する言葉。
極端に丈の短いスカートを言う。一般的には、ヒップがようやく隠れる程度の長さを言う場合が多いが、特に膝上から裾線までの長さは決まっていない。また、単品での着こなしだけでなく、最近ではミックスコーディネートが進展してことから、パンツの上に重ねてはくカジュアルなスタイルも定着している。仏語のジュペットと同義。
巻きスカート
巻きスカート(まきスカート)とは一枚の長方形の布でできた、体に巻きつける形のスカートのこと。ラップアラウンドスカートに同じ。
マキシスカート
マキシスカート(maxi skirt)とは足首から床に届くくらいに広がるスカートで、ミニスカートに対抗して60年代に流行した。マキシとはマキシマムの略で最大という意味。ブーツに合わせるのが一般的。
マタニティスカート
マタニティスカートとは、妊婦用にデザインされたスカートの総称。
妊娠中の体型の変化に対して柔軟に対応できるようなデザインとなっており、例えば腰まわり(ウエスト)はゴムなど伸び縮みする素材などで作られていることが多い。
また、妊娠中はどうしてもお腹がでてしまうのでその点を悪目立ちしないように工夫されたデザインのマタニティスカートも多い。
マーメイドラインスカート
マーメイドラインスカート(mermaid line skirt)とは人魚のように身体に沿って裾のあたりで広がったスカートのこと。
トランペットスカートを長くした感じのスカートで、イブニングドレスなどに用いられる。
ミディスカート
ミディはラテン語で「中間」の意。ミモレスカートと同義。
ミニスカート
ミニはミニマムの短縮形で、「最小の、最小限の」の意。
極端に小さなスカート、あるいはごく短いスカートを総称する。一般的には膝上4~12cmまでの長さのものを言う事が多い。
かつて丈の短いスカートはショートスカートと呼ばれ、スポーツウェアやコスチュームとして用いられたが、1959年にロンドンのデザイナー、マリークワントが極端に短いスカートを発表したのをきっかけに、60年代から70年代にかけて世界的に一世を風靡する。
65年のパリコレクションでは、アンドレクレージュによって、緻密に計算された完成度の高い作品が発表され、モードの世界に革命的な影響をもたらした。
60年代に日本でも、幅広い年齢層の女性に支持され、大ブームが起こる。その後登場したジーンズとともに、大衆化、カジュアル化をたどった戦後ファッションを象徴するアイテムとして注目されてきた。
また、ミニスカートブームは、同時にパンティーストッキングを流行させた他、装飾的な靴下やロングブーツ、幅広のカーブベルトといった、従来に無い新しいアイテムを生む発端となった。
ミモレスカート
仏語で「ミ」は半分を表す接頭語で、「モレ」はふくらはぎを意味する。
ミモレは「ふくらはぎの中ほどまでの丈」のことで、膝下10cm前後のスカートを言う。ミディスカートと同義。
ヨークスカート
ウエストからヒップラインあたりにかけて切り替え布(ヨーク)を入れたスカートを言う。
切り替え布は前後、あるいはいずれかに用いられ、その形は様々。多くの場合、上部をフィットさせ、切り替え線から下はギャザーやプリーツ、タックを入れてゆったりさせたデザインが多い。1970年代初めにペザントスタイルが流行して注目された。
ライディングスカート
ライディングは「乗馬」の意だが、馬にまたがるときに着用するのではなく、横乗りするために作られたスカートを言う。
丈の長い巻きスカートで、1870年代頃まで用いられていた。
落下傘スカート
落下傘(パラシュート)の様に大きく膨らんだデザインのスカート。
フレアやギャザーをたっぷりとり、ペチコートで形づくっているのが特徴。1950年代半ばにクリスチャンディオールが発表し、一世を風靡した。
ラップスカート
ラップスカート(wrapped skirt)とは巻きスカートのこと。
ラップアラウンドスカート
ラップアラウンドは「取り囲む形の、身体を巻きつける」の意。
長方形の布を腰に巻き付け、前後あるいは脇で重ね合わせて着用するスタイルのスカートを言う。単に巻きスカート、ラップスカートと言う場合が多い。ウエスト位置で釦で留めたり、紐で結んだりして着用する。
ラップオーバースカート
パンツやワンピース等を着用した上に、身体に巻きつけるようにして履くスカートを言う。
ラッフルスカート
ラッフルは「布端にギャザーやひだを入れて波状にした縁飾り」のこと。
裾や脇の切り替えなどにラッフルを付けて女性らしい雰囲気に仕上げたスカートを言う。
ラパラウンドスカート
ラパラウンドスカート(wrap-araund skirt)とは巻きスカートのこと。ラップアラウンドスカートとも言う。
レイヤードスカート
レイヤードは「重ねた、層にした」の意で、丈の異なる生地を何層にも重ねたデザインのスカートを言う。
子供服やパーティードレス、カジュアルウェア等によく取り入れられ、かさばらないように薄手の素材を用いる場合が多い。
レースアップスカート
鳩目穴やループに紐を通して、編み上げて結ぶことをレースアップと言い、その手法をデザインポイントにしたスカートを指す。
ハイウエストスカートのウエスト部分やタイトスカートの脇に取り入れたりする。
ロースラングスカート
スラングは「引っ掛ける」の意で、腰の低い位置で、ひっかけて履くスカートを指し、ヒップハンガースカートとほぼ同義。
ウエストをベルトレスにしたら、ドローストリングを用いたデザイン、巻きスカートなどがある。
ロングスカート
長めのスカート、丈の長いスカートの総称。
ショートスカートに対して用いられる言葉であるが、ロング、ショートといった感覚は時代や流行と共に常に変化していくものであり、長さが決まっているわけではない。
現代においては一般的にミモレスカートと呼ばれる膝下15cmくらいのものから、イブニングドレスのような床に届く長さのものまでを、ロングスカートと総称している。
ワイヤーフォームドスカート
ワイヤー(針金)を利用して形づくったデザインのスカートを言う。
円形に裁断したスカートの裾全体に入れたり、腰まわりに入れてヒップに張りをもたせたりと、デザインはユニークなものが多い。
ワンウェープリーツスカート
ワンウェーは「一つの方向」の意で、プリーツが同方向に折られたスカートの総称。
パンツ
米語では「トラウザーズ」を指す。イギリスでは下着を意味し、日本でも世代によってはパンツを下着の用語として用いる事がある。
また、日本ではカジュアルなものをパンツ、ドレスアップしたものをスラックスと呼ぶ事もある。
アイビーリーグパンツ
アイビーリーグパンツ(Ivy League pants)とは全体に細くストレートな形のパンツのことで、1920年代に男子大学生のキャンパスウェアとして登場した。
ノータック、裾の折り返し、スクエアフラップ、バックストラップなどが特徴。
アイランドショーツ
アイランドショーツとはショートパンツの一種で、とくに熱帯地方、カリブ海などでリゾート用としてはかれてるショートパンツを総称したもの。 代表的なものにバミューダショーツがあげられる。
膝上丈の細身のパンツ。裾に折り返しがつくこともある。この名は、もとは大西洋にある英国領の避暑地バミューダ諸島でリゾート用に着用されていたことに由来する。
アンクルタイドパンツ
アンクルは「くるぶし、足首」の意。くるぶしのあたりを紐やベルトで結んだパンツを指す。
ヒップまわりはゆったりめで、足首にデザインポイントを置いているのが特徴。裾で結んだものと、上から押さえながら巻き付けるようにして結んだものがある。
アンクルパンツ
アンクルは「くるぶし、足首」の意。くるぶし丈のパンツの総称。アンクルタイドパンツも含まれる。
アンティークジーンズ
アンティークジーンズとは、骨董的な価値を持つジーンズの総称。主に1930年~1950年代につくられたジーンズのことをさすことが多い。
アンティークジーンズの中でも特に秀逸なものについてはビンテージジーンズと呼ばれ高い値段が付けられているものもある。
アンプルパンツ
アンプルは「広い、豊かな、十分な」の意。幅が広く、パンツ全体をたっぷりさせたシルエットが特徴で、ワイドパンツと同義。
イージーパンツ
イージーは「気軽な、ゆったりした」の意で、そうしたパンツの総称。
ウエストはゴムや紐使いで、シルエットはゆったりとさせ、股上の深いものを指す。ジャージー等柔らかくしなやかな素材を使ったものが多い。
イタリアンカットジーンズ
ごく細身に仕立てられたジーンズの1種。 いわゆるヨーロピアンジーンズの代表的な形として知られ、股上が深くスレンダーなストレートシルエットを特徴とする。
インディアンパンツ
インド人が着用しているパンツをヒントにしたもので、足首のあたりを絞り、だぶつかせたパンツを言う。
ハーレムパンツと同義。
インポートジーンズ
インポートジーンズとは、海外から輸入販売されているジーンズの総称。インポートとは輸入という意味がある。
主にはイタリアやフランス、アメリカなどの国から直輸入されているジーンズの事を指し、デザイナーズジーンズがその中心となっている。
ウエスタンパンツ
ウェスタンパンツ(western pants)とはデニムなどの丈夫な素材を用いたパンツで、もとはアメリカ西部のカウボーイが着用していた。細身、ローウエストのパンツで、カウボーイパンツとも呼ばれる。
ウォーキングショーツ
散歩を目的にした半ズボン。膝や膝上までの丈で、綿でつくられたものが多い。バミューダショーツやグルカショーツが代表的。
ウォッシュドアウトジーンズ
ウォッシュドアウトジーンズとはウォッシュドアウトは「洗いざらしの、色のさめた」の意味。インディゴブルーを5回ほど水洗いした感じのジーンズをいう。ブリーチドジーンズとインディゴブルーの中間の感覚を狙って作られたもの。フェードアウトジーンズと同義。
エイビエーターパンツ
エイビエーターは「飛行士」の意。タックやギャザーを寄せたウエスト、たっぷりした腰部、膝上の大きなポケット、絞った裾等を特徴とするパンツ。
エレファントレッグパンツ
エレファントは「象」の意。1960年代末に登場した、極端に幅の広い、裾広がりのパンツで、象の脚を思わせるところからこう呼ばれる。
ベルボトムパンツに共通するが、それよりも全体に太く、広いシルエットが特徴。フランス語では「パットデレファン」という。
エンジニアドジーンズ
リーバイストラウス社が開発した立体裁断ジーンズの商標名。
脚のラインが綺麗に見える独特のカットが特徴で、立体裁断ジーンズの先駆けになった。
オックスフォードバッグス
幅の広いストレート型のパンツ。1920年代にイギリスのオックスフォード大学の学生が好んではいたことが由来。
股上が深く、ヒップから裾がストレートになったシルエットで、バッグ(袋)のようにゆったりとした大きさからバッグスと呼ばれる。
それまで主流だったニッカポッカーズの上に着用したオーバーパンツがルーツとされる。
オッドパンツ
オッドは「片一方だけの、風変わりのさま」の意で、替えズボンの事。
オーバーオール
胸当てが付いた「つなぎ服」の一種。肩から吊るすストラップは胸当てで留められ、胸当てには機能的なポケットが付いている。
デニム等、丈夫な素材で作られる事が多い。仏語でサロペットと言う。
オーバーパンツ
パンツの上に重ねてはくパンツの総称。
もともと防寒、防水等を目的に、冬季のスポーツウェアで用いられていたが、レジャーウェアやカジュアルウェア等、ファッションとしても一般化した。
カイトパンツ
カイトは「西洋凧」の意で、西洋凧のような逆三角形のシルエットが特徴のパンツを言う。
ウエストから脇にかけて布を大きく裁ち出すことで腰回りにボリュームを持たせ、裾をすぼめたものをいう。
ガウチョパンツ
ガウチョは「南米の草原地帯に住むカウボーイ」の意。彼らが乗馬で着用する七分丈パンツをもとにデザインされたもの。
たっぷりとしたルーズフィットで、裾広がりにしたシルエットが特徴。ガウチョルックとして女性用ファッションとして見られた。
替えズボン
スーツの組下ではなく、独立したスラックスのこと。素材や色柄はスラックス用に使われ、替上着とセパレーツで着用したり、カジュアルなコーディネートではくことが多い。オッドパンツともいう。
カーゴショーツ
カーゴショーツとは、貨物船の乗組員が着用するワークパンツのショーツのこと。ウエストに紐を通してあり大きめのポケットが取り付けられているのが特徴のショートパンツ。カーゴとは「貨物」という意味がある。
カーゴパンツ
カーゴは「貨物、貨物船」の意で、貨物船の乗組員が着用していたパンツに由来する。
厚手の綿生地で作られ、大きなカーゴポケットが両脇についているのが特徴。
カットオフジーンズ
膝上あたりで丈をかっとし、切り口を切りっぱなしにしたり、始末せずに垂らしたりしてフリンジ状にしたジーンズのこと。
カプリパンツ
イタリア南部のリゾート地、カプリ島で見られるパンツスタイルで、1950年代に人気を集めたことからこう呼ばれる。全体に細身で、裾に向かってさらに細く、身体にピッタリさせた膝下丈(七~八分丈)のパンツそ指す。
また、映画「麗しのサブリナ」でオードリーヘップバーンがはいていたことから、サブリナパンツと言われるようになった。鮮やかな色使いと大胆なデザインが特徴。長い丈のパンツをふくらはぎ丈でカットした感じのものはクロップドパンツと言う。
カーペンターパンツ
カーペンターは「大工」の意で、その仕事着に由来したデニムなど丈夫な綿布で作ったパンツ。
工具入れのポケットや、ハンマーループ(側面に付く紐状の工具掛け)などのディテールが特徴。ペインターパンツと類似する。
カモフラージュパンツ
カモフラージュは「迷彩、擬装」の意で、軍服に見られる迷彩色や迷彩柄の生地を用いたパンツを言う。
カリフォルニアパンツ
ややハイウエストで股上が深く、ルーズなシルエットのカジュアルパンツを指す。
アメリカ・カリフォルニア州にあるハリウッドが全盛期を迎えた1950年代に流行したことからこの名称がある。
カリプソパンツ
カリプソはカリブ海の近くで生まれ、1950年代に流行したラテン音楽の一つ。それに合わせて踊るときのスタイルを真似たパンツで、全体に細身でぴったりとした七分丈が特徴。
カプリパンツとシルエットは似ているが、それよりも丈が短い。トロピカルプリントやカラフルなストライプ柄など、明るい色柄を用いたものが多い。
カルソンパンツ
カルソンは元来「ボクサーパンツの下ばき、トランクス、五分丈、七分丈のパンツの下」を意味する仏語。
1960年代以降、ニットやストレッチ素材の女性用の外衣としてのパンツを指すようになった。日本では、女性用のパンツの意味で使われる事が多い。スパッツ、レギンスの中に含まれる。
カンフーパンツ
カンフーは「中国式憲法」の意で、その拳法着をもとにデザインされたパンツ。たっぷりとした分量で、ウエストと裾を紐やゴムで絞ったものが代表的。
ギャザードパンツ
ギャザードパンツとはウエストに数本のギャザー(ひだ)を寄せたルーズなパンツ。股上が深く、裾すぼまりになったシルエットも特徴とされるが、中には折り目をとったプリーツレスタイプのものもあらわれている。
パンツの折り目がなく、ロールアップではくパンツイメージは、フレンチカジュアルのもの。
ギャザーには「集める」「シワを寄せる」などの意味があり、パンツのみでなく全体にゆったりした優しいラインを出すことができる装飾技法として、スカートやジャケット、婦人服や子供服のウエストラインや、袖口などに用いられることが多い。
パンツシルエットのうち、裾を絞ったラインをもつものに、ペッグトップトラウザース、チャールストン、バレルパンツなど、クラシックな雰囲気をもつパンツスタイル。
キャタピラーパンツ
キャタピラーは「いも虫」の意。動きやすさを考慮して、脚部の3~4箇所にゴムを入れ、ふくらみが何段もあるように見える形状がいも虫に似ているところからこう呼ばれる。1970年代にスキーウェアデザインとして流行した。
キャミソールパンツ
オーバーオールの一種で、キャミソールとパンツをつないだもの。楊柳のシアサッカーなどの柔らかい素材が多く見られる。
キャロル
キャロルとはジーンズの1種で、クラシックな原型に近い細いジーンズの名称。本来作業用のパンツからはじまったジーンズは、その価格の安さと丈夫さなどから広く普及することになり、特にオリジナルなインディゴブルーの色をもつジーンズはワークジーンズと呼ばれている。
ジーンズはその後、イタリアンカットジーンズ、ウォッシュドアウトジーンズ、ブーツカットフレアジーンズ、ブリーチドジーンズなど、装飾ジーンズ(ファッションジーンズ)と呼ばれる、多くの装飾的なファッション性を兼ね備えた種類を増やすが、キャロルはこれら装飾ジーンズとは反対側にある、ジーンズ初期のシルエット・デザインをもつ。
キュロット
「半ズボン」の意。全体にゆったりとした、女性用のパンツ型スカートとして知られる半ズボンで、膝丈を中心に様々な長さがある。
もともと17世紀末~18世紀末に貴族の脚衣とされた膝丈の半ズボンが由来。17~18世紀のフランスでは貴族が着用した、ぴったりとした膝丈の男性用パンツを指し、1789年のフランス革命で貴族の象徴とされたもの。
日本ではキュロットスカート、仏語でいうキュロットは半ズボン、ショーツ、トランクスなどを言う。英語のブリーチズにあたる。
クォーターパンツ
クォーターパンツとは通常の丈の4分の1程度の、ふくらはぎの長さでカットしたパンツを指す。クォーターは「4分の1」の意。逆の表現でスリークォーターパンツ(4分の3)とも言う。クロップドパンツも同義語として用いられる事が有り、トレンドの移り変わりによって主として使われる言葉が変わる。
クライミングパンツ
クライミングパンツ(climbing pants)とは山登りをするのに適したパンツのことで、前面を膝下まで二重のつくり、厚いベルトループが特徴。
クライマーパンツとも呼ばれる。最近のものは防水性で軽い素材が用いられるようになっており、膝に大きな当て布がある。
グルカショーツ
インドの対英大反乱(1857年)に、旧英国領の用兵となったグルカ兵(ネパール人兵)が着用した半ズボンが由来で、正式にはイングリッシュグルカショーツという。
全体にゆったりとした膝上丈くらいのパンツで、股上が深く、幅広のウエストバンドを付けているのが特徴。綿使いで色はカーキやオリーブが多い。また、ブリティッシュアーミーショーツ、コロニアルアーミーショーツ、ボビーショーツとも言い、コロニアルショーツと略して呼ばれることもある。同様の長い丈のものはグルカパンツと言う。
クロップドパンツ
クロップドは「切り落とされた、切り取られた、刈り込まれた」の意。仏語ではパンタクールという。裾が途中で切り落とされたような形になっているパンツの総称。
六部丈から七部丈あたりが多く、ルーズなウエストラインと裾に向かって軽く絞られたシルエットが特徴。こうした短めの丈をクロップドレングスという。
ケミカルウォッシュジーンズ
ジーンズの仕上げ加工の一つで、塩素系の薬品によって化学反応で部分的にムラに脱色し、中古風に仕上げたジーンズのこと。他にストーンウォッシュジーンズ等がある。
コルセットパンツ
コルセットは胸部から腹部にかけての体形を整えるために用いる女性用下着のことで、それにパンツを付けたようなデザインのボトムを言う。コルセット部分の中央をレースアップやジップアップ、釦がけにし、腰回りを締めて着用する。
コルセールパンツ
コルセールは仏語で、「海賊、冒険家」の意。昔の海賊が着用したような、細身で動きやすい形の七分丈パンツを指す。デッキパンツ、パイレーツパンツと同義で使われる。
コロニアルアーミーショーツ
コロニアルアーミーショーツとは全体にぶかっとしたシルエットで、折り返し付き、膝上丈のショートパンツ。19世紀初期、イギリス軍が植民地(コロニアル)である東インドではいたところから、こう呼ばれる。
コロニアルショーツ
コロニアルは「植民地の、植民地風の」の意。インドなど、以前イギリスの植民地であったところではかれたショートパンツを指す。ウエストにタックなどを入れて動きやすくした、膝上丈の短いパンツスタイル。グルカショーツと同義。
コンビネゾン
コンビネゾン(combinaison)とはフランス語でコンビネーションのこと。フランス語ではスリップのみを指す。
コンポパンツ
コンポはコンポーネントの略で、「組み立て式」の意。ファスナーや留め具を用いて、パンツ丈を長くしたり短くできるパンツを指す。
サイクリングパンツ
自転車競技のユニフォームとして用いられるショートパンツ。膝上丈のぴったりとしたパンツで、ニットによるカラフルな色使いが多い。脇には英文字やラインを施したデザインが一般的。サイクリストパンツ、サイクルパンツとも言う。
サスペンダーパンツ
サスペンダーパンツとは、サスペンダーの付いたパンツの総称。一般的には、サスペンダーとパンツ部分は同じ布(共布)で作られることが多い。
サーフトランクス
サーフィン(波乗り)用のトランクス型パンツ。ゆったりとした分量で、丈は膝上が一般的。サーフパンツとも言う。
サーフライダー
サーフライダーとは水着の1種。 サーフィン(波乗り)でライダーたちが着用するスイムトランクス?。
厚手のコットン地を使い、大胆なストライプなどの柄をいれ、サーフボードに塗るためのロウを納めるポケットなどを特徴とする。ウエストは太い紐で締めるようになったものが多い。
サブリナパンツ
全体に細身で脚にフィットした、七~八部丈のパンツを指す。
映画「麗しのサブリナ」(1954年)の主演女優、オードリーヘップバーンが着用したことで流行し、こう呼ばれるようになった。
同種のカプリパンツは50年代にリゾート地として注目されたイタリアのカプリ島で見られたもので、鮮やかで大胆な色柄が特徴。また、ふくらはぎの中間あたりの七分丈のものは、自転車のペダルを踏むという意味でペダルプッシャーとも言われる。
サルエルパンツ
サルエルはイスラム教の信者が着用する民族衣装。たっぷりとした布使いで、普通の股下がなく、裾近くまで股の部分を下げ、足首で絞った形状が特徴のパンツが原型。
袋の底に穴をあけ、そこから足を出したようなスカートとパンツの中間アイテム。サルールとも言う。
現在では身体にぴったりとした細身、裾に向かってテーパードしたシルエットに股上を深くもたせ、ヒップ部分が垂れる形のパンツを指す。
サロペット
サロペットは仏語で「上張り、仕事着」の意。胸当てを付け、後ろでサスペンダーを交差させたパンツを指す。
オーバーオールと同義でも使われる。
シガレットジーンズ
シガレットジーンズとは紙巻きタバコのように、ストレートなシルエットを特徴とするジーンズのこと。といって脚にぴったりしたスリムタイプのそれをいうわけではなく、ワイダーレッグ(幅広型)であることが特徴。
本来の意味からすると、シガー(cigar=葉巻きタバコ)ジーンズとするほうが正しいとの説もある。いずれにしても、このシルエットはジーンズばかりでなく、ほかのパンツにも適用され流行型となっている。
シガレットパンツ
紙巻タバコ(シガレット)のように細くて長いストレート型のパンツ。
ジッターバグ
ジッターバグとはジーンズの1種で、ルーズシルエットを特徴とする。ジッターバグとはアメリカの俗語で「スウィングジャズ狂」のこと。つまり、スウィングジャズ全盛時代の雰囲気を感じさせることから、この名称がある。
スイングジャズは1930年代~40年代にかけて、流行したダンスミュージック。この時代のアメリカのスーツは、全般にルーズフィットなゆったりしたシルエットをもつものが多いため、ジッターバグと言われるジーンズにもその影響がある。
シティーショーツ
ショーツはショートパンツの事で、スポーツや散歩、遊び着の範囲に限られていたものを、街着(タウンウェア)としてデザインを洗練させたショーツ。
シティーパンツ
テーラード仕立てのドレッシーなロングパンツで、全体に細身、裾に向かって広がったシルエットが特徴。
1968年のオートクチュールコレクションでイブサンローランが新型のパンタロンとして発表して話題となった。
当時、女性のパンツスタイルは着用シーンが限られていたこともあって、どのようなシチュエーションにも対応できる街着として、パンツが認知されるきっかけになったと言われる。
ジムショーツ
ジムショーツ(gym shorts)とはランニングやジョギングの際に着用するショートパンツのこと。ウエストははゴム締めで動きやすくなっている。ジムとは体育館のこと。
ジャマイカショーツ
ジャマイカはカリブ海にある国。海外リゾート用のウォーキングショーツの一つで、短い丈で裾口が細いのが特徴。ナッソーショーツとも言う。
ジャムズ
サーフィン(波乗り)用のショートパンツ。派手な柄を施した膝上丈が多く、ウエストは紐で締める。アメリカのサーフ用具メーカーの商標。
シャルワ
サルエルパンツに似たもので、シャルワールとも言う。パキスタン北部からインドにかけてのパンシャブ地方で見られる。
サリーのような長い布をウエストで締め、足首で絞るような形状のパンツで、全体にゆったりとしたシルエットが特徴。男女共に着用し、この地方で見られるクルタやカミス(チュニック風の長いシャツ)を組み合わせる。
ジョギングパンツ
ジョギングのときに着用するパンツ。
全体にゆったりした分量で、ウエストにゴムが入ったもの。素材はカットソーが多いが、合繊使いも少なくない。
これに似たウォームアップパンツは身体を冷やさないための機能が施されている。ジョギングショーツとも言う。
ショーツ
ショートパンツの略で、半ズボン、トランクス等短い丈のパンツの総称。
ハーフパンツ(膝丈上)もこう呼び、ウォークショーツ、プレーショーツに大きく分かれる。スポーツ、遊び、散歩、街着などの用途に合わせたものがある。また、女性用の下着を指す場合もある。
ジョッパーズ
綿織物で知られるインド北西部の地名、ジョドブルに由来する乗馬パンツの一種。ジョドパーズと発音する事もある。
腰から太腿部、膝にかけて大きくふくらませ、乗馬ブーツが履きやすいように膝下から足首にかけてフィットするように細くした独特の形状が特徴。
ジョッキーパンツ、サドルパンツ、ライディングトラウザーズなどとも言う。
ショーツパンツ
女性用下着のショーツをモチーフに、アウター用としてデザインしたパンツ。アクティブショーツとも言う。
ショートショーツ
短いショーツを指し、股下部分がほとんどないような極端な短さを強調する意味でこう呼ばれるようになった。
1970年代初頭に流行したホットパンツが代表的なアイテム。
ショートジョン
カルソンパンツをさらに短くしたパンツの事で、脚にフィットする五分丈くらいのパンツを指す。
ショートパンツ
短い丈のパンツの総称。同義としてショーツとも言われる。
ジョドバーズ
ジョドバーズとは乗馬用のスラックスのこと。裾をジョドバーブーツの中に入れてはくタイプではなく、ももの部分で外側にふくらみ、 裾にかけて細く詰まり、折り返しがつく。
ジーパン
ジーパンとはジーンズ素材でできたパンツのこと。Gパンとも書く。第二次世界大戦以降、日本に進駐したアメリカ兵のジーンズスタイルを見て日本で名づけられた。
ジーンズ
インディゴで染められた綿糸を綾織した生地(デニム)で作られた丈夫なパンツ。もともとはワークウェアで、1860年代にアメリカ西部で生まれた。
ポケットの隅にカッパーリベット(胴の鋲)を打ち、前後左右と右ポケットの内側にフォブポケットを設けた形状が特徴で、ファイブポケットパンツとも呼ばれる。ヒップポケットの上部に革のラベルを付け、全体にダブルステッチをかける。
日本では1960~70年代に大衆化し、その後様々なタイプが登場した。最近ではカジュアルパンツの代表的なアイテムとして定着し、世界の有名デザイナーもコレクションにジーンズを取り上げるなど、貧富の差はもちろん、国境や性別、年齢を超越した衣服になっている。
また、製品加工のバラエティが豊富なこともジーンズの特徴で、ストーンウォッシュ加工など着古した感じに見せる中古加工は他の衣服にない魅力と言える。
ズアーブパンツ
1830年に結成されたフランス軍アルジェリア歩兵隊、ズアーブ兵が着用していた制服に由来し、そのパンツをヒントにデザインされたものを言う。
全体的にギャザーをたっぷりと入れ、膝下または足首の裾部分を細く絞った形状が特徴のパンツ。
スイミングトランクス
男性用の海水パンツの総称。
スウェットパンツ
スウェットは「汗、汗をかくための」の意で、裏を起毛した厚手の綿ジャージーでつくられたパンツを言う。
全体にゆったりとした分量で、ゴムや紐でウエストを締め、裾をゴム編み?やゴムを入れて絞った形が一般的。
スカートオンパンツ
パンツの上にスカートを重ねたスタイルを言う。
スカートパンツ
スカートのようにたっぷりと量感のあるパンツを指し、スカートかパンツかわからないほどの幅の広さが特徴。
1988年にニューヨークで同種のパンツがこう呼ばれるようになって広まり、様々なシーンで着用されるようになった。グレートパンツとも言う。
スカマン
1970年代頃に横須賀の若者の間に見られたマンボスタイルを真似たパンツ。スカマンは「横須賀マンボ」の略。
腰から腿までゆったりとさせ、裾口にかけて極端に細くなったワイドスリムパンツの一種で、サブリナパンツやカプリパンツと同種。
スカンツ
スカート形のパンツという意味で、スカート+パンツの合成語。袴のようなルーズなシルエットが特徴である。キュロットよりもゆったりとしていて、スカートパンツとほぼ同じ。
スキニーパンツ
スキニーは「皮膚のような」の意。脚全体にぴったりと沿わせたパンツを指す。
スキーパンツ
スキーウェアとしてデザインされたパンツで、全体に細く、脚にぴったりとフィットしており、裾にスティラップ(足掛け)を付けているのが特徴。
1984年頃からスキーウェアだけでなく、タウンウェアとしてもカジュアルなシーンで着用されるようになった。
スクエアパンツ
スクエアは「四角形、正方形」の意。前後、左右に4本の折り目を入れて四角く広げたパンツを言う。
スケートボードパンツ
スケートボードパンツ(skateboard pants)とはスケートボードに適したパンツのことで、幅の広いふくらはぎ丈をわざとずりおろして着用することが流行した。ストリートファッションのひとつ。
スティラップパンツ
スティラップは「鐙(あぶみ)、鐙がね」の意で、鐙は、乗馬の際に足を踏み掛けるもの。それに似た、足の甲の部分から土踏まずにかけて引っ掛けるベルト状のものを付けたタイツ風のパンツを指す。
類似品でトレンカ、フュゾーがある。
ステータスジーンズ
ステータスジーンズとは地位・身分の保証されたジーンズといったほどの意味で、有名なデザイナーやブティックなどのブランドがつけられたジーンズをこう呼んでいる。いわゆるデザイナージーンズ?と同じ。
ステテコ
ステテコとはズボンの下に着用する男性用下着のことで、主に日本の年配の男性が着用する。
ズボンのすべりがよくなる。夏用で綿クレープなどの素材でつくられる。1880年から流行したすててこ踊りという座敷芸にちなんだもの。
ストーブパイプパンツ
ストーブパイプパンツ(stovepipe pants)とは大腿部から裾までが煙突を思わせるようなシルエットのパンツのこと。アイビールックにみられる。パイプドステムとも呼ばれる
ストライプドトラウザーズ
ストライプドトラウザーズとは、モーニングコートやディレクタースーツなど男性の昼の礼装に合わせる黒とグレーの縦縞がはいったパンツのこと。
祝儀用には縞の間隔が広く明るめの色調が用いられ、不祝儀には縞の間隔が狭く、暗めの色調のものが用いられる。ウーステッドやチェビオットウールなどで作られ、裾口をモーニングカットという処理がされるのが原則。
ストレッチジーンズ
デニムを模したストレッチ(伸縮性のある)素材を使ったパンツ。動きやすさと着心地の楽しさを求めたイージーな形のものと、身体にフィットしたボディーコンシャスなシルエットを追及したものの両方のタイプがある。
ストレッチパンツ
ストレッチ(伸縮性のある)素材を使ったパンツの総称。
形は様々だが、ストレッチ素材の特性を活かして、身体にフィットするシルエットになる場合が多い。ボディーコンシャスの流行とともに一般化した。
ストレートパンツ
パイプドステムとも呼ぶ。 パイプは「官」、ステムは「茎」の意で、細身のストレートシルエットのパンツ。1960年代に流行したアイビーモデルの基本シルエットになった。
ストレートレッグスラックス
ストレートレッグスラックスとはヒップから裾まで直線的なシルエットを特徴とするスラックス。ストーブパイプ、パイプドステムと同じ意味の新しい呼び方でアイビースラックスが代表している。
ストローパンツ
細いストローを思わせるシルエットからこう呼ばれる。
ストーンウォッシュジーンズ
石を混ぜた洗い加工によって中古風にしたジーンズ。大きな洗濯機に軽石とジーンズを入れて、ジーンズの表面を摩擦させるもので、中古加工の基本となった方法。
最初から着古した感じになるのが特徴で、生地を摩擦させることからダメージ加工とも呼ばれる。砂を高圧空気でジーンズに吹き付けるサンドブラストや、特殊な薬品でムラ落ちさせるケミカルウォッシュジーンズは、いずれもストーンウォッシュが発端となった中古加工である。
スパッツ
1)脚にピタッとさせた、タイツの様な形状のパンツ。ストレッチ素材が多く、くるぶし丈から膝上丈まで多様。裾にストラップを付けたものもある。
もともと19世紀から20世紀初頭紀に見られた短いゲートルまたは靴カバーを指し、バレエの練習用着等に見られたが、フェゾー、カルソンパンツ、スキーパンツ等の流行からジャージー等を用いた同種をこう呼ぶようになった。
従って、日本では解釈は本来のものとは異なっている。
2)靴の上から足首にかぶせるカバーのことで、19世紀から20世紀の初めに流行したもの。足首の保温と装飾のためにつけた。
フェルト地やラシャ地などでつくり、側面が釦で開閉するようになっており、土踏まずの底の下側にベルトを回してとめるようになっている。
色はグレーやベージュ、白などがあり、紳士のフォーマルウェアとして、あるいは、防寒用として用いられた。ヒールはあるものと無いものがある。
ズボン
語源は仏語のペチコートを指すジュボンとされるが、足を入れるときの擬音語説もある。パンツ、スラックス、トラウザーズと同義。
スラックス
「ゆるみ、たるみ」を意味するスラックに由来し、ゆったりとした丈の長いパンツを指したが、現在ではパンツの総称として用いられる。
セミバギーパンツ
セミバギーパンツとはバギーパンツのイメージを全体におとなしくした感じのスラックス。~バギー(袋のような)なシルエットではあるが、それほどダブダブな感じではなく、タックも1本だけとられる場合がある。ウエストをシャーリングするなど、本格的なバギーパンツよりはるかに軽快である。
セーラーパンツ
セーラーは「水兵」の意で、彼らの制服に由来するパンツを指す。
ウエスト部分はぴったりとさせ、脚部はだぶだぶしたフレアパンツで、水兵服の上衣のセーラー服(ミディジャケット)と組み合わせる。素材は綿やウール、色は白、黒、紺が多く、色、形ともにこれに似せたパンツをこう呼ぶ。
また、海洋風のパンツという意味でノーティカルパンツとも言われる。
装飾ジーンズ
装飾ジーンズとはリベットやビーズなどを全面にほどこしたジーンズの総称。
ジャケットの背中にリベットで文字やマークを飾ったり、ジーンズの脇線にリベットを並べた単純なものから、カラフルなビーズ、時には宝石などを全身にちりばめた豪華なものまである。後者のタイプはジュエルドジーンズとも呼ぶ。
ソフトジョッパーズ
ジョッパーズは乗馬パンツの一種で、それをよりソフトな感覚の素材使いやデザインで仕上げたもの。
チノや薄手のデニムなどに洗いをかけたり、細身のシルエットにしたり、また、色柄に変化をつけたりと、さまざまなものがある。
タキシードパンツ
男性の略礼服であるタキシードに用いられるパンツ。
色は黒や紺が多く、脇の縫い目にシルクなどの側章を1本付けるのが特徴。燕尾服には2本の側章が付く。
ダーツパンツ
ダーツパンツとは、タックやプリーツがパンツの前面にあしらわれたパンツのことを指し、デザインとしてゆったりとしたパンツのこと。プリーツパンツとも呼ばれる。
タブクロージャー
タブクロージャーとは「タブを用いて締めるもの」という意味で、持ち出しの付いたベルトレススラックスなど、そうしたものの総称。
ダンガリーズ
デニムのような丈夫な粗製綾織綿布のダンガリーでつくられたパンツ。
もとは労働着で、肩紐と胸当てが付く。ダンガリーはインドの地名が由来で、細番手の薄手デニムを指す。
ダーンドルパンツ
ウエストにギャザーを寄せた七分~八分丈のパンツを指す。
脇に大きなポケットやプレードのベルトを付けたものもある。ダーンドルは「オーストリア、チロル地方の農民の女性が着用する衣服」の意。
チノパンツ
第一次世界大戦中にフィリピン駐留のアメリカ陸軍が用いた丈夫なパンツの生地が中国(China)でつくられたのが語源。
チノは厚手の綾織綿布を指し、色はカーキやベージュが多い。
現在ではカジュアルパンツの代表的なアイテムになっている。
名称はチノパンツ、チノパン、チノーズ等、様々である。
チャップス
アメリカのカウボーイがパンツの上に着用する革製のカバー。一見すると幅広のパンツのようだが、尻の部分が無い。
チャールストン
チャールストンとはジーンズのシルエットの1種。 1920年代に大流行したダンスの名から呼ばれている。当時の雰囲気を伝えるラインで、膝部分がふくらみ、裾がつまったペッグトップのデザインである。
チャロパンツ
チャロはメキシコの牧場に見られる労働着で、全体にゆったりとした幅の広い、ふくらはぎ丈のパンツを指す。
チューリップパンツ
裾広がりのベルボトムパンツやフレアードパンツの一種。
裾をチューリップの花びらを逆さまにしたようにわずかに広げた、短めの丈のパンツを言う。1993年頃からパットデレファンに代わってこう呼ばれるようになった。
ツータックパンツ
フロントタックが左右に2本ずつ入っているパンツ。
ディナージーンズ
「ディナーにも通用するドレッシーなジーンズ」のこと。ステータスジーンズ、デザイナーズジーンズと同種。
デザイナーズジーンズ
有名デザイナーが作り出したジーンズの総称。
労働着から発展したジーンズを洗練させ、高級感を付加したもので、1970年代にニューヨークのデザイナーが発表した。脚にフィットした細身のストレートで、ブラウスやジャケットの組み合わせによって、ドレスアップした場面でも着用される。ディナージーンズ、ステータスジーンズと同義。
デザートショーツ
デザートは「砂漠、荒野」の意で、第一次世界大戦中、イギリス陸軍が砂漠を行軍する際に着用した軍服を起源とするショートパンツを言う。
砂漠の砂を連想させるアースカラーが特徴で、サファリショーツとも呼ばれ、機能的に考案されたサファリジャケットと組み合わせて着用する事が出来る。
デッキパンツ
デッキは「甲板」の意。甲板作業に用いられたのがルーツで、全体に細身で、七分丈が特徴のパンツを言う。
素材には丈夫な綿布が使われている。
テーパードパンツ
テーパードは「先細りになる」の意。腰から尻、太腿のあたりまではゆったりとしていて、裾口に向かって先細りになるシルエットのパンツを言う。
ドーティ
ドーティ(dhoti)とは一枚の布を腰からそれぞれの脚に巻きつけてドレープを構成したもので、もとはヒンドゥー教の人々が着用していた。地域や時代によって着用の仕方は異なる。
トラウザーズ
イギリスでの「長い丈のパンツ」の呼称。
19世紀まで王室や貴族は、ふくらはぎ丈のパンツを着用していたが、それがくるぶし丈になったとき、こう呼ばれるようになった。アメリカのパンツ、スラックス、フランスのパンタロンと同義。
トラディショナルジーンズ
トラディショナルジーンズとは、伝統的なジーンズという意味。要するにブルーデニムを用いた基本に忠実なジーンズのことを指す。
前に2つのLポケットと小さなフォブポケット。後ろには2つのヒップポケットをつける。リアルジーンズ、クラシックジーンズとも呼ばれることがある。
トランクス
男性用の膝上丈のパンツ。ショートパンツ、ショーツと同義。
ウエストをゴム入りにした、ゆったりとしたものが多く、下着やスポーツウェアに用いられる。
トレアドールパンツ
トレアドールは「スペインの闘牛士」の意。闘牛士が着用するパンツに似た、全体にスリムで、六分~七分丈のものを指す。1950年代以降に見られるようになった。
トレパン
トレーニングパンツ略語。かつては白の綿織物で作られていたが、現在はジャージーなど伸縮性のある素材が主流となっている。
ドレープドパンツ
ドレープは「おおう、垂らす」の意で、ひだを一部または全体にとったパンツを指す。柔らかでしなやかな素材使いでソフトなイメージにしたり、ゆったりしたシルエットを形づくったりしたものが多い。
また、ドレープドトラウザーズは男性用のパンツで、1910年代に流行したウエストにタックを入れ、裾に向かって細くなったものを指す。
トレンカ
裾にスティラップが付いたパンツまたはタイツ。スパッツのようにストレッチ性のある薄手の素材が使われることが多い。
スティラップパンツ、フュゾーと同義。
ドレーンパイプパンツ
ドレーンパイプは「配水管」の意で、配水管のように細くてストレートなシルエットをもつパンツを言う。
脚にフィットするスリムストレート型で、シガレットパンツに似ているがそれよりは太い。
ドローストリングパンツ
ドローストリングは「紐で締める」の意。ウエストに紐通しを付け、紐やリボンで結ぶタイプのパンツを言う。
サイズ調節ができるので、ホームウェアやリラクシングウェアによく用いられる。
ナローパンツ
ナローは「細い、狭い」の意。脚に沿ってほっそりとしたシルエットを特徴とするパンツの総称。
1970年代末にサブリナパンツやミニタイツとともに流行し、スカートやチュニック等と組み合わせて着用された。
ニッカーズ
ニッカーズ(knickers)とはニッカポッカーズの略。
ニッカポッカーズ
17世紀頃からニューヨークにいるオランダ移民の子孫を意味する言葉として用いられ、彼らがはいていたパンツの名称として定着した。
全体にゆったりとした膝下丈のパンツで、裾でギャザーを寄せて絞っている形が特徴。裾口は釦や尾錠などで留め、19世紀末から20世紀前半にはスポーツ用、なかでも登山服やゴルフウェアとして広まった。
ノータックパンツ
フロントの腰部にタックがないパンツ。ジーンズなどが代表的。
ノンジーンズ
ノンジーンズとはジーンズらしからぬジーンズの総称。ジーンズのファッション化にともなって、従来のジーンズのイメージをはるかに超越したものをいう新しい言葉。
プリーツを入れたり、バギースタイルにするなどデザイン上の変化と種類も多い。別にエレガンスジーンズ、シティジーンズ、ドレスアップジーンズなどとも呼ばれることがある。
ノンプレスドパンツ
ノンプレスドパンツとは名前の通りアイロンによるプレスをしないパンツという意味。
ズボンにわざと折り目をつけないパンツのことを指すが、ややドレッシーさを持つ、礼装用のパンツとカジュアルなパンツのほぼ中間に位置するパンツのことを指す場合が多い。
ハイウエストパンツ
ハイウエストパンツとは、ウエストラインが通常よりも高い位置にあるパンツの総称。
極端なハイウエストパンツでは、上のラインが胸周辺にまで届くほど高いものまである。こうした極端なパンツはハイライズパンツとも呼ばれる。
パイレーツパンツ
パイレーツは「海賊」の意。昔の海賊のスタイルを思わせるような、太腿部はたっぷりとさせ、膝下から細くなった七分丈のパンツを指す。仏語で「コルセールパンツ」と言う。
バギーハーフパンツ
バギーは「だぶだぶの、袋のような、たるんだ」の意。ぶかぶかのたっぷりしたシルエットが特徴の半ズボンを指す。
膝丈くらいのだぶだぶしたシルエットで、スラッシャーファッションを代表するアイテム。下着のパンツをのぞかせたり、わざとずり落としたりしたはき方等が特徴で、ショートデカパンとも呼ばれる。
バギーパンツ
バギーは「だぶだぶの、袋の様な、たるんだ」の意。
バッグ(袋)の様に太いという意味で付けられ、オックスフォードバッグスが原型と言われる。
股上が深く、ヒップから裾にかけて極端に太いシルエットのパンツを指す。
パジャマパンツ
パジャマのパンツを思わせる、全体的にゆったりとしたストレートパンツを言う。1920年にビーチウェアとして流行した。
パッチワークジーンズ
パッチワークジーンズとは張り付けジーンズのこと。 カラフルな布片を随所に張り付けて、アクセントにしたもの。また、リサイクルドジーンズということもある。パッチワークは、「つぎはぎ細工」の意味である。
パットデレファン
仏語で「象の脚」の意。象の脚のように太めで、裾のあたりでさらに広がったシルエットのパンツを指す。
ベルボトムパンツの一種。現在は短めの丈で、裾にわずかに広がったタイプをこう呼ぶ。正式な名称はパンタロン・ア・パッド・ド・エレファン。英語でエレファントレッグパンツと言う。
ハーフパンツ
膝上丈の短いパンツの総称。ショーツと同義。
バブルパンツ
バブルは「泡」の意。プリーツやギャザー、シャーリング、フレアなどで泡のようにシルエットをふくらませたパンツを指し、裾を絞っているのが特徴。長い丈のブルマーズ、バルーンパンツ、ブッファンパンツと同義。
バミューダショーツ
イギリス領のバミューダ諸島でイギリス人が愛用していた膝上丈の細身のショートパンツ。
インドに駐留していたイギリス陸軍の制服がルーツで、現在ではウォーキングショーツの代表になっている。素材は綿布が多く、マドラスチェックやシアサッカーなどが多い。
パラシュートパンツ
パラシュートは「落下傘」の意。
パラシュート部隊の制服に見られるパンツからヒントを得たもので、脚が動きやすいように全体をゆったりとさせ、風が入らないようにくるぶしでタックをとったり、裾口を絞ってカフスなどを付けたりしているのが特徴。太腿部の前部にはペンホルダーや筆記プレート、サイドポケット等実用的なディテールが見られる。
パラッツォパンツ
パラッツォは伊語で「王宮、宮殿」の意。宮殿での装いを思わせるような贅沢な布使いで、全体にたっぷりとした広がりを持つロングパンツを指す。
特に裾部分を大きく広げたデザインが、まるでスカートのように見えるエレガントな雰囲気が特徴。1972年に極端なフレアードパンツとしてニューヨークを中心に流行した。スカートパンツと同種。
パルメパンツ
パルメは仏語の「水かきのある」の意。股下に水かきを付けたようなデザインを特徴に閉じた状態ではパンツに見え、歩くとスカートのように開くアイデアのパンツを言う。
1987~1988年秋冬のコレクションでジャンポール・ゴルチェが始めて発表した。パンツとスカート両方の性格を有するアイテム。
バルーンショートパンツ
バルーンは「風船、気球」の意。ギャザーやフレアを入れて風船のようにふくらませたショートパンツを指す。裾を絞っているのが特徴。
バルーンパンツ
バルーンは「風船、気球」の意。ギャザーやフレアを入れて風船のようにふっくらとさせたパンツを指し、丈は長いものから短いものまで多様なものがあるバブルパンツ、ブッファンパンツと同種。
ハーレムパンツ
ハーレムは「回教徒(イスラム教)の女性の部屋、あるいはそこにいる女性たち」の意。
彼女たちが着用しているような、ウエストからたっぷりのギャザーを入れて全体にふくらませ、裾口で絞ったくるぶし丈のパンツを言う。インディアンパンツと同種。
バレルパンツ
バレルは「樽」の意。ヒップあたりをふっくらとさせ、ウエストと裾を絞った、樽のようなシルエットを特徴とするパンツを指す。
パンタクール
パンタクールは「パンタロン(長いパンツ)」と「クール(短い)」の合成語で、パンタロンを膝下10~15cmあたりで切り取ったようなシルエットのパンツを指す。
パンタロンの流行後、1970年代に登場した。ミディースカートのパンツ版として、ミディーパンツとも呼ばれる。ガウチョパンツと同種。
パンタロン
「長いパンツ」の意。イタリアの喜劇役者パンタローネのパンツが語源といわれる。
日本では1960年代末~1970年代に流行したベルボトムパンツと同時期に登場したため、そのような形状を指す語として普及した。英語はトラウザーズ、米語はパンツにあたる。
フランスではフランス革命(1789年)当時、革命派の民衆がキュロットに代わって着用した長いパンツを言い、19世紀初頭には装飾的な女性の下着用パンツを指したこともあった。長いパンツを指すようになったのは19世紀後半からと言われる。
パンタロンゲートル
ゲートルは「西洋風の脚半」の意。脚にぴったりフィットさせたタイツのようなパンツを指す。パンツファッションの多様化で登場した。
パンタロンコラン
仏語でコランは「タイツ」の意。タイツのような脚にぴったりフィットさせた長いパンツを指す。
同種でカルソンパンツ、スパッツ、ピタパン、レギンスがある。
パンタロンショセット
仏語でショセットは「ソックス」の意。ゆったりとしたパンツの上にハイソックスをはいたように見えるデザインのパンツのことで、膝から下が脚にフィットしているのが特徴。
ビキニブリーフ
ビキニブリーフとはブリーフの1種で、特に小型の、股のくりを大きくとったタイプのもの。
ビキニとは女性の水着スタイルのひとつで、ブラとパンツだけの極端に面積を少なくしたものをいう。そのパンツの形状に似ているところから、この名称がある。
なお、ビキニは北太平洋マーシャル群島中の環礁の名に由来してる。
ピタパン
ストレッチ素材等を用いて脚にぴったりフィットさせたパンツ。
ピタT(ぴたぴたのTシャツ)等と同様にこう呼ばれた。丈は多様。また、脚に巻きつくように細いという意味からツイストパンツとも呼ばれる。
ヒップハンガー
股上の浅いパンツの総称で、ヒップにかけてはく股上の浅いパンツ。ローライズパンツと同義。
ヒップボーンパンツ
ヒップボーンは「腰骨」の意。腰骨にひっかけるように、また腰骨で支えるようにして着用するとことからこう呼ばれる股上の浅いローウエストのパンツ。
1960年代末~70年代に一世風靡し、70年代ファッションの代表アイテムにあげられる。90年代半ばに復活し、へそ出しルックとして流行した。ヒップスターとも呼ばれる。同義でヒップハンガー、ローライズパンツがある。
ビブトップパンツ
ビブは「前掛けなどの胸当て、よだれかけ」の意で、胸当て付きパンツを指す。サロペットとも言う。
ビンテージジーンズ
ビンテージは「古くて価値があるさま」の意。40年以上前に生産されたジーンズを指す。
リーバイスの「501」シリーズではバックポケットに付いた赤いタブに表示されたLevisの書体が大文字の製品を「ビッグE」と称されビンテージの目安とされる等、様々な要素がある。また、生産された年代によってディテールが異なる為、価値を判断する目安とされる。
ファイブポケットジーンズ
基本的なジーンズのことで、ポケットがフロントに二つ、右に小さなポケットが一つ、ヒップに二つで、合計五つあるものを指す。ベーシックなジーンズの別称。
ファティーグ
「作業、雑役」の意で、もとは軍隊の作業服を指す。
丈夫な厚手綿布で作られ、大きなポケットが付くのが特徴。色はカーキが多い。
ファッションジーンズ
ファッションジーンズとはファッション的な感覚を取り入れたジーンズの総称。
ジーンズの形はそのままにして他の素材のおきかえたタイプと、ディテールデザインをボタンナップ型などファンシーなものにしたタイプがある。
ファンシージーンズ
ディテールに凝ったデザインを施したジーンズ。ジーンズにスタッド(飾り鋲)、刺繍やワッペン、プリント等デザインしたものが多く、女性用に多い。
フィットネスパンツ
フィットネスはフィジカルフィットネスのことで、「体の調子を整えること、健康な体をつくること」の意。その為に行うスポーツやジム等で着用するパンツを指す。
動きやすいストレッチ素材等を用い、身体にフィットするように考えられたもの。形や丈は多様。
フィットパンツ
脚にぴったりとフィットするタイツのようなパンツの総称。男女用共にボディーコンシャス(身体のラインを強調する)のファッション傾向から登場した。デザインは多様で、フュゾー、サイクリングパンツ等が代表アイテム。
フェードアウトジーンズ
フェードアウトは「音、映像などを徐々に暗くしていく」の意。洗いざらしにして着古した感じのするジーンズを言う。
ブーツカットジーンズ
裾をわずかに広げたジーンズ。ウエスタンブーツを履きやすくするために、膝から下の幅をわずかに広げている。フレアパンツやベルボトムパンツに比べると、広がり幅は小さい。ジーンズの定番アイテムの一つ。
ブッシュパンツ
ブッシュは「茂み」の意で、そうした場所ではくワークパンツの一種。
前ポケットの上部がベルトループと一体になり、太腿あたりにボタンダウンフラップポケットが付いているのが特徴。デニムやチノ、コーデュロイなど厚手の綿布でつくられている。これのショーツ型をブッシュショーツと言う。
フュゾー
仏語で「紡績機械の紡錘、紡錘形のもの」の意。全体に細身で、裾に向かってさらに細くなった、先細り方パンツを指し、その形が紡錘に似ていることからこう呼ばれる。
実際にはパンツよりもタイツに近い外観が特徴で、もともとスキーパンツとして登場した。裾にスティラップ(足かけ)の付いたものや、スパッツのようなダンス用タイツ等、デザインは多様で、1980年代以降はストレッチ素材が多い。
ドレスやスカートと組み合わせるほか、単独でも着用する。同種にコラン、カルソンパンツ、トレンカ、ロングジョン(タイツのようなパンツまたはパンツのようなタイツ)等がある。
プラスフォアーズ
1920年代に流行したニッカポッカーズの一種で、それまでのものよりも4インチ(約10cm)ほど丈を長くしたものという意味からこう呼ばれる。
同様にプラスツーズ(+2インチ)、プラスシックシーズ(+6インチ)、プラスエイツ(+8インチ)等の種類がある。主にゴルフパンツとして用いられ、1920~1938年頃に流行した。また、丈の数字はゴルフのハンディキャップの点数から派生したものとも言われる。
フラメンコパンツ
フラメンコダンス用の衣装として着用されていたパンツで、それが一般化したもの。
特徴は膝下からのフレアと、ローウエストのシルエット。これをアレンジしてものがリゾートウェアやパーティーウェアなどに多く見られる。
ブリーチアウトジーンズ
ブリーチは「漂白する」の意。インディゴブルーを漂白し、白っぽい感じにしたジーンズを言う。
ブリーチズ
ブリーチズ(breeches)とはブリーチェスとも呼ばれる。もともと中世初期には長ズボンのことを指していたが、16世紀からはふくらんだズボン、現在ではニッカポッカーズのことを指すようになった。
フランス語のキュロットにあたる。ブリーチはもともと尻の意味であり、キュロットとも共通点がある。
ブリーチドジーンズ
ブリーチドジーンズとはブリーチは「漂白」の意味。インディゴブルーのジーンズを漂白したもの。青みがぬけて、白っぽくなっているのが特徴。
もともとジーンズは、くたくたにはきこなして白っぽくなった感覚がうけていたが、これは機械的に最初から白っぽくしているものである。ブリーチアウトジーンズともいう。
プリーテッドトラウザーズ
プリーツを入れたパンツを指す。
もとはウエスト前にたくさんのプリーツやタックを入れたものを言ったが、いまではプリーツの入れ方や分量も多様。
プルオンパンツ
プルオンは「引っ張って衣服を着る」の意。ウエストを紐やゴムで締めてはくパンツを指す。スウェットパンツが代表的アイテム。
ブルージーンズ
インディゴで染めたデニム素材でつくられたパンツ。
現在は洗い加工や中古加工を施したジーンズが主流になっており、未加工のものはノンウォッシュ、生デニムと呼ばれる。
フルパンツ
フルパンツとはバギーパンツの別称。 フル(満ちている、いっぱいの、十分な、だぶだぶの、などの意味)なイメージからこう呼ばれる。
ブルマーズ
19世紀中頃、アメリカの女性解放運動の先駆者アメリア・J・ブルーマー(1818~94年)夫人が機能的な女性用の日常着として創案したと言われる。
全体にゆったりとしたショートパンツで、ウエストと裾口をゴムで絞ってギャザーを寄せたもの。丈は短いものから長いものまである。もとは運動着として登場したが、バルーンショートパンツなどと共にタウンウェアにも着用されている。日本ではブルマと呼ばれる。
フレアードジーンズ
膝下から裾に向かって先広がりになったシルエットのジーンズ。ベルボトムパンツに比べると広がりは狭いが、裾広がり型のシルエットを総称して使う場合がある。
フレアードスラックス
フレアードスラックスとは裾広がりのシルエットを持つスラックスの総称。
ベルボトムスラックスがその代表的なものだが、比較的おとなしいシルエットのそれをジェントリーフレアードとの名前で呼ぶことがある。
フレアードパンツ
フレアードは「裾広がり」の意で、それを特徴とするパンツの総称。
フレアパンツとも言い、ストレートパンツ(直線型)、テーパードパンツ(先細り型)と並ぶ、パンツの基本的な3大シルエットの一つ。ヒップ下から広がったものや、膝下から広がったものなど多様。
フレアパンツ
フレアは「朝顔形に開く、朝顔形の張り」の意。朝顔形に開き、裾に向けて波打っているような形のパンツを指す。ベルボトムパンツを指す場合もある。
プレップショーツ
1980年代に注目されたアメリカントラッドスタイルの「プレッピー」を代表するボトムの一つで、アイビールックを演出するショートパンツ。
プレッピーという名称はアメリカ東部の一流大学への進学校、プレパラトリースクール(略してプレッピー)に由来する。
フローイングショーツ
フローイングは「流れる、流れるような」の意。全体にゆったりとなだらかに流れるようなフレアやドレープを出したパンツを指す。1988年頃からフレアやドレープが形作られたエレガントな幅広パンツを総称してこう呼ぶようになった。
スカートパンツ、フレアードパンツと同種。
ペインターパンツ
「ペンキ屋がはくパンツ」の意で、カーペンターパンツに似たワークパンツ。
丈夫な素材と機能的なデザインが特徴で、全体にゆったりとした、脇にスパナポケット(工具入れの縦長ポケット)やハンマーループ(紐状の工具掛け)等が付く。
ペッグトップトラウザース
ペッグトップトラウザースとは腰まわりをごくゆったりとり、裾口へいくにしたがって極端に細くしたスタイルのズボンのこと。
1910年代に流行した。最近クラシックリバイバルの波にのって再登場し、デザイナー高田賢三がこれに似たパンツを発表したり、日本ではバレル(樽)パンツ、鯨パンツの名称で人気がある。
ペグトップパンツ
ペグトップは「西洋梨の形をした独楽」の意で、腰のまわりはゆったりとさせ、尻から裾へ向けて先細りにさせたシルエットのパンツを言う。
ペダルプッシャー
「(自転車の)ペダルを踏む人」の意で、裾がペダルに巻き込まれないよう、先細りにした七分丈のパンツを言う。
ぺプラムパンツ
ぺプラムは「ウエストから切り替えたフレア部分、腰回りに付けた短いスカート」の意で、ウエスト部分にスカート状のフレア装飾を付けたパンツを言う。
ベルトレススラックス
ベルトレススラックスとはベルトを用いないではかれるスラックスの総称。
多くはウエストバンドの先端に持ち出しが伸びボタン留めとされる。脇にアジャストタブが付けられるのも特徴のひとつである。スポーティな用途に使われることが多い。
ベルボトムスラックス
ベルボトムスラックスとは膝までは比較的ぴったりし、膝下から裾にかけてちょうどベル(鐘)のように広がったシルエットのスラックス。
ヒップ下から広がったものはセーラーパンツ、極端に広いものはエレファントベルの名称で呼ばれる。トラペーズライン、トランペットラインの別称もある。
ベルボトムパンツ
釣り鐘(ベル)のように膝下から裾にかけて広がるシルエットのパンツを言う。
1970年代に流行し、ジーンズほか紳士服にも取り入れられた。女性用のパンタロンも、当時はこのシルエットから広まった。
ペンシルパンツ
鉛筆のように細くてストレートなシルエットのパンツ。
ボクサーパンツ
1)ボクシング選手が着用するウエストをゴム留めしたパンツの総称。ボクサーショーツとも言われる。
2)男性用下着の代表的な型の一つ。素材は綿天竺等が使われる。ブリーフとトランクスの中間のような形で、丈はトランクスと同じくらい、身体にぴったりとフィットする形のもの。
ホットパンツ
1970~1971年に世界的に流行した、非常に短く、ぴったりとした女性用のショートパンツを指す。
71年春夏のパリコレクションに登場し、アメリカのファッション誌「ウーマンウェアデイリー(WWD)」が新しいショートパンツとしてホットパンツを名づけた。ホットは「熱い、最新の」の意味。
ボディーショーツ
ボディーラインを強調するように、主にストレッチ素材を用いてぴったりフィットさせたショーツを指す。
ボードショーツ
股上を深くして、ローウエスト(ヒップボーン)にはくように仕立てられたパンツ。ずり下げているように見える外観が特徴。全体に幅が広く、七分丈が多い。
ホーボーパンツ
ホーボーはアメリカの俗語で、「定職を持たない労働者や放浪者」の意。
浮浪者の服装をイメージさせる、洗いざらしのルーズなシルエットのパンツのことで、粗野な素材のネルシャツと重ね着するスタイルが特徴である。
ボンデージパンツ
ボンデージは「束縛、奴隷や農奴の身分」の意で、パンクファッションを表現する代表アイテムのパンツ。
全体に細身のシルエットで、膝の部分にベルトを付けて両脚をつなぎ、あえて歩きにくくするなど、束縛的なデザインが特徴。
マイクロパンツ
1990年代後半に登場した極端に短くしたパンツ。ホットパンツと同義。
マンボズボン
マンボは1950年代に流行したラテン音楽の一種。そうした音楽の影響から演奏するバンドマンの服装を真似たマンボスタイルのパンツが生まれた。
腰回りかた太腿部にかけてゆったりし、裾にいくほど細くなるサブリナパンツや、カプリパンツと同種。
ミッドカーフパンツ
カーフは「ふくらはぎ」の意(子牛の革という意味もある)丈がふくらはぎの中間あたりまでのパンツを指す。
幅広の裾を途中で切り落としたように見えるシルエットで、8分の7丈パンツとも言う。
ミディーパンツ
ミディーは「中間」の意。ふくらはぎの中間あたりの丈のパンツを指す。ミッドカーフパンツ、パンタクールと同種。
ももひき
ももひきとは男子用肌着の1種。 脚にぴったりした、ズボン型のもの。多くはメリヤスで作られ、冬季に防寒用としてはかれるものである。ズボン下と呼ぶこともある。
ユーロジーンズ
ヨーロッパ製ジーンズのこと。アメリカのジーンズがシンプルなデザインであるのに対して、シルエットやディテールに工夫が凝らされているのが特徴。イタリアやフランスのものが多く、アメリカ製に比べると高額である。
ヨークパンツ
ウエストバンドの代わりに幅広の切り替え布(ヨーク)を付けたハイウエストパンツの総称。
その上に細めのベルトを通したりして着用することが多い。
ヨーロピアンカットジーンズ
ヨーロピアンカットジーンズとはヨーロピアン調のしゃれた雰囲気を特徴とするジーンズ。 多くはフレンチカット、イタリアンカットのジーンズの総称として用いられる。
リサイクルドジーンズ
リサイクルドジーンズとは古くなった数本のジーンズをバラバラに分解し、異なったパーツ(部分品)をつなぎ合わせて1本にしたジーンズ、また使い古したの意味から、ユーズドジーンズの名もある。
リップドジーンズ
リップは「裂く、切りとる」の意で、いろいろな箇所に裂け目を入れ、ボロのように見せたジーンズを言う。
穴あきジーンズとも言われ、グランジルックやボロルックの代表的なアイテムの一つ。
リボンパンツ
ウエスト等のベルト位置にリボンテープ等を付け、リボン端を結んで着用するパンツを指す。
プリコン(プリティーコンサバティブ)の流行で生まれたデザイン。共地のリボンをデザインアクセントにしたリボンキュロットやリボンスカートもある。
リンディ
リンディとはジーンズのスタイルの1種。 幅広のウエストバンドで、バギーパンツ類のもの。
裾には幅広の折り返しが付けられ、プリーツがとられることもある。1927年ニューヨーク~パリ間の大西洋無着陸横断に初めて成功した、チャールズ・リンドバーグにちなんだ名称ともいわれる。ジーンズにも20年代ルックが影響してる証拠である。
ルーズパンツ
ルーズは「しまりのない、だらしない」の意。全体に太めのゆったりとしたシルエットで、ウエストはゴムや紐使いにしたカジュアルなパンツを言う。
1991年頃にマドラスチェックやチェックのパッチワーク使いのものが流行した。単にゴムパンツ、紐パンツなどとも呼ばれ、イージーパンツ、サープパンツなどと同種。
ルーミーショーツ
ルーミーは「広々とした」の意。股上が深くとられた、ゆったりとしたシルエットのショートパンツを指す。丈は長めのものが多い。
レギンス
元々は乳児用の防寒用に考案された、足先まですっぽり包むニット製長ズボンを言う。
また、裾にストラップを付けたものやゲートルに似たジャージー製のフットウェアもこう呼ばれる。
1980年以降、フェゾー、カルソンパンツ、スパッツ等、タイツの様なパンツを総称する用語となった。
ローライズパンツ
股上(ライズ)が浅いパンツ。ヒップに引っ掛けて着用することからヒップハンガーとも呼ばれる。
女性用のジーンズに多く、大胆に腹部を見せることによって、セクシーな表現が強調される。同義でヒップボーンパンツと言う。対義語はハイライズパンツ。
ロールアップジーンズ
ロールアップは「巻き上げる」の意。裾を外側に折り上げてはくジーンズを指す。
デザインとして折り上げてあるものと、着こなしで折り上げてはくスタイルを指すものと二つのタイプがある。
ローライズスラックス
ローライズスラックスとは股上のごく浅いスラックスの総称。ヒップハンガー。
ロングパンツ
ロングパンツとはこの場合のパンツは下着のそれであり、ステテコを意味する。
ロングブルマーズ
通常のブルマーズは膝下丈が数cmのものを指すが、それを膝下丈にしたブルマーズを言う。バルーンパンツに似た形状が特徴。
ロンパース
子供用の上下が一続きになった遊び着を指す。ブラウスやシャツとパンツを一体にしたような形態が特徴。
ワイドスリムパンツ
ワイドスリムジーンズに見られるシルエットを特徴とするパンツで、腰から腿あたりまでがワイド(広く)で、裾に向かってスリム(細く)になったものを指す。
ペグトップパンツの一種で、日本ではスカマン(横須賀マンボの略)、ボンタンスリム等の俗称で呼ばれている。
ワイドパンツ
全体に幅の広いパンツの総称。太さが極端なほど太いものをスーパーワイドパンツと呼び、外観の特徴からデカパン(デカいパンツの略)、ダボパン(だぼっとしたパンツの略)等ともいう場合がある。
ワイドレッグモデル
ワイドレッグモデルとは上から下まで幅広いシルエットのままのスラックスの総称。フレアしないで、直線的なところに特徴がある。
ワークジーンズ
ワークジーンズとは仕事用のジーンズ、というよりブルーインディゴのオリジナルなそれをいうニュアンスが近い。ファッションジーンズに対するいい方で、本来作業用であったジーンズを強調してあらわす言葉
ワークパンツ
作業用パンツの総称。素材は耐久性のある綿のチノやツイルが多く、機能的なディテールが施されている。
カーゴパンツやカーペンターパンツ、ペインターパンツ等が代表的。また、軍隊で着用されるアーミーパンツを含まれる。本来は作業用のユニフォームだが、カジュアルウェアとしても着用されている。
スカートの起源は古く、最も原始的なものでは古代エジプト人が布を結んで腰で巻いたもの、次に布を輪にして一方を縫って筒型状にしてウエストに紐を通して締めたものが現れた。
中世では男性用にパンツ、女性用に下衣としてスカートが定着した。16世紀以降、下着の装着、発展によってふくらみのあるものが多くなり、18世紀にはパニエを入れたロココ時代のスタイルが完成していく。
18世紀末にはフランス革命等の影響によって、直線的でほっそりとしたエンパイアスタイルへ変化し、1850年代にクリノリンが再び愛用された。
1870年頃からバッスルスカートが流行し、同時期に日本に洋服が輸入さえたと言われる。第一次世界大戦の頃から長かったスカート丈がふくらはぎの半ばあたりになり、1926~28年頃に膝下丈のスカートが登場する。
19世紀後期には女性用テーラードスーツが台頭し、ブラウス、ジャケットと組み合わせる単品のスカートが登場した。
Aラインスカート
シルエットがアルファベット文字のAの様な形をした裾広がりのスカート。1960年代の初頭に登場した。
アコーディオンプリーツスカート
楽器のアコーディオンに見られる蛇腹の様な、細く均一なプリーツを入れた、全円裁ちのスカート。
プリーツスカートの一種。
アンダースカート
スカートのシルエットを美しく見せたり、透けるのを防いだりする為に着用する、スカートの下にはくスカートの総称。ウェディングドレスのアンダースカートが代表的。
スカート本体の素材やシルエットに合わせて素材も決まってくるが、主にナイロン、タフタ、オーガンジーなどが多く、ニットスカートの場合は伸縮性のあるものや、スリット入りなどが多い。
アンブレラスカート
アンブレラは「傘」の意で、三角の布を縫い合わせた裾広がりのスカートを言う。
ゴア(三角布)を剥ぎ合わせた、ゴアードスカートの一種。
類似語にパラソルスカート、パラシュートスカートがある。
アンブレラプリーツスカート
アンブレラプリーツは傘の折り目の様にひだ山が立っていて、形が裾広がりになったプリーツ。
アンブレラプリーツでつくられるスカートを言い、アコーディオンプリーツスカートよりもひだの幅が広いものを指す。
アンブレラプリーテッドスカートとも言う。
イレギュラーヘムスカート
ヘムライン(裾線)が均一でなく、不揃いになっているスカートの総称。
ジグザグになっていたり、花びら状になったものなどを言う。ハンカチーフヘムスカートもこの一種。
インバーテッドプリーツスカート
インバーテッドは「逆さの、反対の」の意。
ひだの折り山が突き合わせになったプリーツを前や後ろの中心などに入れたスカートを言う。
ボックスプリーツを裏から見たような逆ひだが特徴。
エスカルゴスカート
エスカルゴは仏語で「かたつむり」の意。
かたつむりの殻に見られるような螺旋状になったスカートのことで、布を剥ぎ合わせたものと、巻きつけるタイプのものがある。スパイラルスカートと同義。
エプロンスカート
後ろで開くオーバースカートの一種。
エプロンを付けているように見えるところから、こう呼ばれる。一枚の布に切り替えを入れたエプロン風スカートも言う。
また、胸当てをつけたものもこう呼ぶ場合がある。
エンパイアスカート
ウエストラインを通常よりも5~10cmほど高めにしたスカートで、ゆったりめの直線的なロングシルエットが特徴。
フランスのエンパイア時代(1804~14年)に流行した大きめの胸ぐりとほっそりしたハイウエストのドレスをエンパイアスタイルと言い、古代ギリシャ時代のシュミーズドレスを基調にしたものと言われる。
エンベローブスカート
エンベローブは「封筒」の意。
細身のシルエットを封筒の様な長方形で表現したロングスカートの一種。
オーバースカート
ドレスやスカートに重ねて着用するスカートの総称。
スカートオンスカート、パンツオンスカート等の重ね着でもよく見られる。
カスケードスカート
カスケードは「小さな滝」の意で、滝が段々に落ちるようにジグザグのドレープをあしらったスカートを言う。
やや張りのある柔らかな素材を用いて、美しいドレープを表現することができる。
キックプリーツスカート
キックは「蹴る」の意で、歩きやすくするために前後あるいは脇にプリーツを入れた細身のスカートを言う。
ギャザースカート
ギャザーは「縮める」の意で、ウエストやヒップまわりの布を縫い縮めたときにできるシワを指す。
ペザントスカートに見られる筒状の布の上端を縮めたものや、ウエスト部分を縫い縮めたもの、フレアスカートにギャザーを寄せたギャザーフレアスカート等がある。
ギャザーフレアスカート
フレアの形にした布にギャザーを寄せてスカートに仕上げたもので、ギャザースカートの一つ。
キュロットスカート
キュロットスカートは仏語の「半ズボン」の意で、女性用のパンツ型スカートを指す。
女性用の乗馬スカートとして考案されたもので、パンツのように股下が付き、腿の中間あたりから膝下くらいまでの丈が多い。仏語はジュップキュロット、英語ではディバイデッドスカートと言う。
キルト
キルト(kilt)とはスコットランドの男性が着用していたスカートのことで、膝丈の巻きつけ式のスカートである。
ウールのタータンチェック柄が特徴。ギリシャ人男性のファスタネーラと並んで男性が着用する珍しいスカートである。
グラニースカート
グラニーは「おばあさん」の意。
1960年代のアメリカで見られた、おばあさんが着用していたロング式のギャザースカートを真似たもの。
クリノリンスカート
クリノリンは19世紀後半に流行したスタイルで、スカートのシルエットを大きく丸くふくらませるためのアンダースカートを指す。
鯨の髭や針金を細工した枠に、麻と馬の毛(たてがみはしっぽ)を織り込んだ硬い布で作ったアンダースカートを組み合わせて用いられた。
現在では丸く大きく膨らんだり、張って広がったりしたスカートを総称してこう呼んでいる。
ゴアードスカート
ゴアは「三角布、まち」の意。
数枚の三角布やまちを剥ぎ合わせたスカートの総称。フレアスカートの一つで、剥ぎ合わせた枚数で呼ばれる。
4枚剥ぎはフォーゴアードスカート等と言い、二枚剥ぎから八枚剥ぎまでが一般的。ゴデットスカートとも言う。
ゴデットスカート
ゴデッドは仏語で「ゴデ=俟ち」の意。ゴアードスカートと同義。
コラムスカート
コラムは「円筒形」の意。ストレートスカートと同義。
ゴルフスカート
ゴルフで着用するスカートを言い、プリーツはキュロットなどが一般的。
18世紀末のスポーツウェアには、裾にフレアを入れた床までのロングスカートが多く見られた。
サイドプリーツスカート
脇などに部分的にプリーツを入れたデザインのスカート。
サイドプリーツはひだ山を同方向に倒して入れたものを言う。ワンウェープリーツスカートとも呼ばれる。
サーキュラースカート
サーキュラーは「円形、丸い」の意。
全円から円に近い形のものまで、布地を剥ぎあわせたスカートを指す。裾に向かって多くのフレアが波立っているのが特徴。
サスペンダースカート
サスペンダーはパンツやスカートの「吊り紐」の意。
吊り紐を用いて肩からスカートを吊るようになったスカートの総称。
サーペンティーンスカート
サーペンティーンは「曲がりくねった、蛇のような」の意。
ヒップラインまでが身体にぴったりと沿い、腿から裾にかけてフレアを入れて広げたスカートを指す。
サロペットスカート
サロペットは仏語の「上っ張り、仕事着」の意。
サスペンダーを背中で交差させた胸当て付きパンツが一般的であるが、それをスカートで表現したものを指す。
サロンスカート
サロンスカートとは、もともとマレー地方で着用される伝統的な衣装で、筒状の腰布のこと。
幅数の布を筒状に仕立てて用いたもので、近年ではこれに似た形のデザインのスカートのこともサロンスカートと呼ぶ。リゾートチックなウェアとして用いられることがある。
サンレイプリーツスカート
サンレイは「雲の切れ目から差し込む太陽光線」の意で、裾に向かうほど細かく、放射線状に広がったプリーツスカートを言う。
サンバーストプリーツスカートと同義。アコーディオンプリーツスカートの一種。
シーススカート
シースは「鞘(さや)」の意。
形が鞘のように細身で、身体に添わせたスカートを指す。ナロースカートと同義。
ジャンパースカート
袖無しか、小さな袖付きのドレスに近い、身頃とスカートが一続きになったスカート。ブラウスやシャツ、セーターなどの上に重ね着するのを想定して、衿ぐりやアームホールは深めのものが多い。
ジュップ
スカートのこと。ジュープとも言う。
ジュップアキーユ
ジュップは仏語で「スカート」、キーユは「九柱戯(ボウリングに似た遊び)のピンに似た柱、三角形の布片」の意。
裾に三角形のはぎ布(マチ)を入れてフレアを出したスカートを言う。
ジュップアンフォール
アンフォールは「取っ手が両脇に付いた古代ギリシャ、ローマの卵型の壷」の意。
そうした壷の形を思わせるスカートを指す。ウエストと裾を絞り、その中央部分を丸く膨らませたシルエットが特徴。ボディーコンシャスの流れから派生したもので、類似語にチューリップスカートがある。
ジュップビュル
ジュップは仏語でスカートの意で、バブルスカートを言う。
ジュペット
超ミニスカートを指す。マイクロスカートと同義。また、水着の上に付けるような、ギャザーやフレアを入れた短いスカートも指す。
シュミーズスカート
シュミーズドレスのようなスカートを言い、身体にぴったりさせず、ヒップ周りにもゆとりを持たせたシルエットが特徴。
ショートスカート
丈の短いスカートの総称。
現在は膝より上の丈のものを指すが、1920年代までは膝下丈のものもこう呼んだ。ショートの基準は時代によってまちまちである。
スイングスカート
スイングは「揺れる、ひらひらする」の意で、スインギングスカートと同義。
特定の形を指すものではなく、歩くたびに裾が揺れるさまを表現した言葉で、フレアスカートによく見られる。
スケーティングスカート
スケートをするときに着用する丈の短い、サーキュラースカートを指す。
スコート
テニスなど、スポーツをする時に着用する極めて短い丈のスカートを言う。
体操着のブルーマーを改造したもので、女学生のスポーツウェアとして登場したアイテム。
ストレートスカート
ストレートは「一直線の」の意。 スカートの基本形と言われ、ヒップラインから裾までの真直ぐなシルエットが特徴。チューブスカート、コラムスカート等とも言う。
スパイラルスカート
スパイラルは「螺旋状、渦巻き」の意で、エスカルゴスカートと同義。
スプリットスカート
スプリットは「割れた、分離した」の意。
二股に分かれたところにまちを入れたもので、キュロットスカートと同義。
形状はパンツだが、足を閉じた状態ではスカートの様に見えることから、スカートと捉えられている。ディバイデッドスカート、パンツスカートとも言う。
スリットスカート
スリットは「割れ目、裂け目」の意。
タイトスカート等、裾まわりの狭いものなどを動きやすくする為、裾野両脇や前後の中央に切り込みを入れたものを指し、そうしたデザインを取り入れたスカートの総称。
スリムスカート
スリムは「細い」の意。
体に沿わせた細身のスカートで、裾まわりでさらに絞ったように見えるスカートの総称。ナロースカートと同義。
スレンダースカート
スレンダーは「ほっそりした」の意。
ふくらはぎあたりの丈で、プリーツやドレープを入れたり、巻きスカート風にしたりと、細長く見せたスカートを言う。
スワールスカート
スワールは「渦巻き型のもの」の意。 渦巻くような感じに見える螺旋状の切り替えが特徴のスカートを指す。エスカルゴスカートと同義。
セクショナルスカート
セクショナルは「区分の、部分的な」の意。縦方向などに切り替えのあるスカートを指す。
セミタイトスカート
セミは「半分、いくらか」の意。
ウエストからヒップにかけて体に沿わせ、ヒップから裾にむけてやや広がりを持たせて、タイトスカートよりも動きやすくしたもの。タイトスカートの一種。
セミフレアスカート
フレアの分量を従来のものより少なめにしたスカートで、フレアスカートの一種。
タイトスカート
タイトは「きっちりした、ぴったりと合った」の意。
ウエストからヒップにかけて密着させ、そのまま裾までまっすぐなラインを描いたスカートの事で、基本的なスカートのシルエットの一つ。
ストレートスカートとほぼ同義で、ナロースカート、スリムスカート、ペンシルスカートなどのスカートを総称する。裾まわりが狭く動きにくい為、スリットやキックプリーツ等を入れる事が多い。
タックスカート
ウエストラインに数本のタックをとったスカートの総称。
ダービシュスカート
ダービシュはイスラム教の托鉢(たくはつ)修道僧のことで、ふくらはぎ丈の裾口にギャザーを寄せて、ゆったりさせたハーレムパンツに似た形状のスカートを言う。
ダブルスカート
ダブルスカート(double skirt)とはチュニックスカートのこと。
ダンシングスカート
ダンス用のウェアで登場した、フレアをたっぷりと出したスカートを指す。
最近ではパーティーウェアなどにも見られる。
ダーンドルスカート
ダーンドルは、オーストリア・チロル地方の農民の女性が着用する衣服で、ぴったりとした胴着と、ギャザーを寄せてゆったりとさせたスカートを組み合わせたもの。
同様の形状のギャザースカートをこう呼ぶ。
チュチュ
チュチュとはクラシックバレエでバレリーナが着用するスカート。
純白のオーガンジーを何枚も重ね、ギャザーを寄せてほぼ水平に広げたスカートで、丈の短いチュチュクラシック、足首あたりまでの長さで全体に膨らませたチュチュロマンチックと二つのタイプがある。
チュニックスカート
二重になったオーバースカートの一種。
チュニックを着るような感覚であることから、こう呼ばれる。一般的に下にはくスカートより短いものが多く、エプロンチュニック、ハンカチーフチュニック等もある。
また、上衣とすながったものを指し、フロックスカートとも言われる。
チューリップスカート
ウエストからギャザーを寄せて丸く膨らませ、裾に向かって細くつぼめた形がチューリップの花びらのように見えるスカートを言う。
また、1953年の春夏コレクションでクリスチャンディオールが発表したチューリップラインをさす場合もある。
ティアードスカート
ティアードは「段々に積んだ、重なった」の意。
ギャザーやタック、フリル、フレア、フラウンスなど、横の切り替えをデザインの特徴とするスカートで、2段、3段と切り替え数は様々。また、丈の違うストレートスカートを重ねたものも言う。
ディバイデッドスカート
ディバイデッドは「分割された」の意。
二股になったパンツスカートを指し、キュロットスカート、スプリットスカートとも言う。
テーパードスカート
テーパードは「先細り」の意。
裾に向かって細くなったスカートの総称。シーススカート、ナロースカート等も指す。
テーラードスカート
仕立てが紳士服(テーラード)風で、婦人服の仕立てよりも固い感じのするスカートの総称。
張りのある素材を用いたり、形やディテール等の仕立て方を指す。タイトスカートに多用される。
ドームミニ
ドームは「半球状の屋根、天井、丸屋根」の意。
丸い屋根や天井を描くような、逆U字型のシルエットが特徴的なミニスカートを指す。バルーンスカートよりも膨らみは控えめになっている。
トラペーズスカート
トラペーズは仏語で「台形、梯形(ていけい)」の意。
裾広がりになったはしごのようなシルエットが特徴のスカートを言う。1958年の春夏コレクションでイブサンローランがトラペーズラインを発表したのが最初。
トランペットスカート
ストレートスカートの裾あたりに大きなフラウンスやプリーツ等を入れて、トランペットのラッパのように裾広がりにしたものを言う。また、ユリの花びらを逆さまにしたような形に見えることから、リリースカートとも呼ばれる。
ドレープドスカート
ドレープは「ひだ飾り、自然にできるたたみ」の意。
ウエストからヒップにかけて前後左右に布を美しく垂らしたり、たるみを出したりしたスカートを指す。
ドローストリングスカート
ドローストリングは「紐で締める」の意で、ウエストに紐通しを付けて紐やリボンで結ぶタイプのスカートを言う。
サイズ調節が可能な為、ホームウェアやリラクシングウェアとして多く用いられる。
ナイフプリーツスカート
ひだの折り山がナイフの刃のように細く鋭いナイフプリーツをスカートの一部、あるいは全面にいれたスカートを言う。
ナロースカート
ナローは「狭い、細い」の意。
ほっそりとしたシルエットのスカートを指し、シーススカート、スリムスカート、ペンシルスカート、テーパードスカート等とならんでタイトスカートに近い形を言う。
バイアススカート
バイアスは「傾斜線」の意で、布の折り目に対して斜めに裁断して作られたスカートを指す。
傾斜の角度も正バイアスとそうでないものがある。
ハイウエストスカート
ウエスト位置を高くしたスカートの総称。英語ではハイウエストラインスカートと言う。
代表的なものにエンパイアスカートがあり、ウエストラインがバストあたりのものは、ハイライズスカートと呼ぶ。
パネルスカート
パネルは「はめ板、縦にはめ込んだ別布」の意。
スカートの上にデザインのアクセントとして別布を縫い付けたものを指す。
共地を短冊のように垂らしたものや、プリント柄などを用いて別布をはめ込んだように見せるものもある。フライングパネルスカートとも言う。
パフスカート
パフは「膨らむ、膨らませる」の意。
スカート全体のシルエットを膨らませたものを指す。たっぷりとギャザーを寄せて、丸く風船の様に膨らませたバルーンスカートや、ゆったりとした卵型のシルエットが特徴のバブルスカート等、デザインは多様。パフドスカートとも言う。
バブルスカート
バブルは「泡、泡立つ」の意。
もともとはフリル等で飾った泡立つようなラインのスカートを指したが、現在では全体にゆったりと丸みのある卵型のスカートを言うことが多い。
パラシュートスカート
数枚の三角巾を剥ぎ合わせてフレアを出した、パラシュートの様なシルエットのスカートを指す。
アンブレラスカート、パラソルスカート、落下傘スカートとも呼ぶ。
パラソルスカート
パラソルは「女性用の洋風日傘」の意。
三角巾を剥ぎ合わせて、日傘の様なシルエットにフレアを出したスカートを言う。アンブレラスカート、パラシュートスカートとも呼ぶ。
バルーンスカート
バルーンは「気球、風船」の意。
丸く膨らませたスカートの総称で、第二次世界大戦後に登場した。ウエストと裾にたっぷりとギャザーを入れ、真ん中を丸く膨らませたシルエットが特徴。
裾にベルト状の布を付けて絞り、綺麗な丸みを描いたもの以外に、裾線に折り目を付けず、無造作な折り返しによって自然なふくらみを表現したものがある。
バルーンミニ
バルーンスカートをミニ丈で表現したもの。
タイトミニとは対照的なシルエットで、ギャザーやプリーツ等を多様することもある。
パレオ
タヒチ等南太平洋諸島の人たちが着用する長方形の腰巻で、巻きスカートの一種。
布の大きさや、丈は様々で、巻き付け方によってミニからロングまで着こなせる。これに似せた形態をパレオスカートと言う。
ハーレムスカート
ハーレムは「回教徒の女性部屋、あるいはそこにいる女性たち」の意。
ふくらませた裾をギャザーで縮め、裾口でくくったように内側に入れ込んでドレープを出した、ゆったりとしたパンツ風スカートを指す。
バルーンスカートに似ているが、卵型の膨らみではなく、円錐型に近いのが特徴。
バレルスカート
バレルは「樽」の意で、ウエストと裾を絞り、スカートの中央部分にダーツやタックを入れて、ヒップのあたりを樽の様に膨らませたスカートを言う。バレルシェイプスカートとも言う。
ハンカチーフヘムスカート
ハンカチーフの角を垂らしたような裾線を特徴とするスカート。
ドレッシーなイメージのものが多く、舞台やパーティー用には、裾先にビーズや造花を付けてより華やかに表現したデザインもある。1920年代、60年代、80年代に流行した。
パンツスカート
前から見るとパンタロン風に、後ろは通常のスカートに見えるスカート風のパンツ。
キュロットスカートと同じ様な感覚のものを言い、現在では女性らしい雰囲気に仕上げたキュロットスカートをこう呼ぶ。
パンティースカート
スケート服などスポーツウェアに用いられる、パンティーの付いた短い丈のスカートを指す。
ヒップハギングスカート
ウエストではなく、腰に引っ掛けるようにして履くスカートを言う。
ヒップハンガースカート
ウエストではなく、腰にひっかけるようにして履くスカートを言う。
ヒップボーンスカート
ヒップボーンは「腰骨」の意。
腰骨に引っ掛けるように、あるいは腰骨で支えるようにして着用するスカートの総称。
通常のスカートはベルト位置に身体のウエストを合わせるが、この場合はヒップを合わせて着用するタイトなスカートで、ミニスカートが流行した1967年ごろに登場した。
ヒップハンガースカートとも言う。
ビーハイブスカート
ビーハイブは「ミツバチの巣」の意で、蜂の巣のような形にギャザーを寄せて広げたスカートを言う。
ビブトップスカート
ビブは「よだれかけ」の意。
胸当て付きのスカートを言い、サロペットスカートと同義。
フィッシュテールスカート
フィッシュテールは「魚の尾に似た、尾びれ状の」の意。
ヒップから腿のあたりは身体にぴったりと沿わせ、裾まわりをフレアやプリーツなどで広げた形のスカートで、魚の尾びれに似ていることからこう呼ばれる。
女性の曲線美を表現するデザインとして知られる。マーメイドラインスカートとも言う。
ブッファンスカート
ブッファンは「ふっくらとした、だぶだぶした」の意で、裾幅が広く、大きく膨らんだスカートの総称。
円形断ちでフレアをたっぷりとったり、ギャザーやプリーツ、まちを多めに入れたりして、ふくらみを出したものを言う。
フープスカート
フープは「たが、輪」の意。スカートで様々なシルエットや形を作るときに用いる下着用の枠を指し、これを使ってシルエットを広げたスカートの総称。
16世紀のファージンゲールスカート、17世紀のクリノリンスカート、18世紀のパニエスカートなどがある。
プーフスカート
プーフはスカートを広げるための腰当を意味する古語。
また、18世紀末に流行した、ふっくらと結い上げた髪や髪飾りのふくらみを言うが、一般的に膨らませたシルエットを特徴とするギャザースカートを指す。
裾の部分等、膨らんだ形を誇張して表現したもをの言う場合が多い。類似語にバルーンスカートや、バブルスカートがある。
フラウンスドスカート
フラウンスは「布地を寄せる、ひだ付けをする、縮まらせる」の意。
たっぷりのフレアを入れ、裾をひだで飾ったスカートを言う。
フラップスカート
フラップは「はためく、垂れ下がる」の意。
生地量の少ないスカートのことで、布片を腰に巻いただけのようなものを指す。パンクファッションの主要アイテム。
フラメンコスカート
フラメンコのダンサーが着用するスカートで、それにヒントを得て作られたものを指す。
代表的なものにサーキュラースカート、フラウンスドスカート等がある。
フラワースカート
花をイメージさせるデザインやディテールを取り入れたスカートを指す。
プリーツスカート
ひだ(プリーツ)を全体的に、あるいは部分的に用いたスカートの総称。
一般的に、全体にひだをたたんだものを指すことが多い。ひだの種類は幅、使用する素材などによって、スポーティーからドレッシーまで多様な表情を作り出すことができ、いずれの場合でも女性らしさを兼ね揃えているのが特徴。
ひだを多くとれば取るほど、運動機能性能も高まる。代表的なボックスプリーツスカート、アコーディオンプリーツスカートの他、サンバーストプリーツスカート、ソフトプリーツスカートなどの種類がある。プリーテッドスカートと同義。
プリンセススカート
イギリス国王エドワード7世の皇后が皇太子妃時代に愛用していたスタイルのワンピースをプリンセスドレスと言い、そのスカート部分のこと、もしくは同じようなデザインのスカートを言う。
縦に切り替え線を入れてウエストラインをフィットさせ、裾にかけて緩やかにフレアを入れたラインが特徴。
フルスカート
フルは「ゆたりのある、だぶだぶの」の意で、裾幅が広く、外形がゆったりと作られたスカートの総称。
円形断ちで、フレアをたっぷりとったり、ギャザーやプリーツ、まちを多めに入れたりしてつくられるものを言う。
フレアスカート
フレアは「ゆらゆらさせる、アサガオ型に広がる」の意で、ゆるやかな波状のひだの事。
腰まわりから裾にかけてフレアを入れて自然な広がりをもたせたスカートを総称する。完全な円形断ちで作られ、フレアがたっぷり入ったサーキュラースカート、何枚かの布を剥ぎ合わせて作るゴアードスカートも同じ種類。
女らしいシルエットを表現できる代表的なスカートで、パーティードレス等にも適している。別名フレアードスカートとも言うが、いずれも日本だけの呼び名で、欧米ではサーキュラースカート、バイアススカート等と呼ばれる。
ペグトップスカート
ペグトップは「西洋梨型の独楽」の意。
ギャザーやタックを入れたり、ポケットを付けたりして腰まわりをふくらませ、裾線に向かって狭めたスカートを言う。ペグラインスカートとも言い、バレルスカートと同種。第一次世界大戦の終わりに流行した
ペザントスカート
ペザントはヨーロッパの農民のことで、農村の女性たちがよく着用しているフォークロア調のギャザースカートを指す。
また、プレーンなギャザースカートや、刺繍エプロン付きのスカートを指す場合もある。仕事着や家庭着として作られたことから、簡単なつくりとゆったりしたシルエットを特徴とし、素朴な雰囲気がある。
刺繍のバンドで縁取りしたデザインのものが多い。
ペタルスカート
ペタルは「花びら」の意で、裾のカットが花びらのような形にデザインされた巻きスカートを言う。
ベビースカート
水着やスポーツウェアの上に着用する短い丈のスカートの事で、フレアやプリーツをとったデザインが多い。
1930年代から40年代に流行した。
ベルスカート
西洋の釣鐘(ベル)のような形に作られたスカート。ウエストを細く、腰まわりをゆったりととり、裾にかけて広がりを持たせたデザインが特徴で、ダーツやペチコート、芯の裏打ち等によって形づくられる。
1830年代から60年代まで流行したときは、クリノリンやフープといった下着の枠を付けて着用された。ベルシェープドスカートとも言う。
ペンシルスカート
鉛筆のように真直ぐでほっそりとしたシルエットのスカートを言う。
スリムスカート、シーススカート、ナロースカートと胴着。
ボタンダウンスカート
ボタンダウンスカートとは、ウエストから裾までを前明きを縦型にとって、釦で留めるようにデザインされたスカートのこと。タイトスカートに多く見られるデザイン。
ボックスプリーツスカート
折り目が裏で突合せになった箱型のひだ(ボックスプリーツ)を入れたスカートの総称。
裏側はインバーテッドプリーツになっているのが特徴である。
マイクロスカート
マイクロは「極小、微小」の意で、ミニマムよりももっと短いことを強調する言葉。
極端に丈の短いスカートを言う。一般的には、ヒップがようやく隠れる程度の長さを言う場合が多いが、特に膝上から裾線までの長さは決まっていない。また、単品での着こなしだけでなく、最近ではミックスコーディネートが進展してことから、パンツの上に重ねてはくカジュアルなスタイルも定着している。仏語のジュペットと同義。
巻きスカート
巻きスカート(まきスカート)とは一枚の長方形の布でできた、体に巻きつける形のスカートのこと。ラップアラウンドスカートに同じ。
マキシスカート
マキシスカート(maxi skirt)とは足首から床に届くくらいに広がるスカートで、ミニスカートに対抗して60年代に流行した。マキシとはマキシマムの略で最大という意味。ブーツに合わせるのが一般的。
マタニティスカート
マタニティスカートとは、妊婦用にデザインされたスカートの総称。
妊娠中の体型の変化に対して柔軟に対応できるようなデザインとなっており、例えば腰まわり(ウエスト)はゴムなど伸び縮みする素材などで作られていることが多い。
また、妊娠中はどうしてもお腹がでてしまうのでその点を悪目立ちしないように工夫されたデザインのマタニティスカートも多い。
マーメイドラインスカート
マーメイドラインスカート(mermaid line skirt)とは人魚のように身体に沿って裾のあたりで広がったスカートのこと。
トランペットスカートを長くした感じのスカートで、イブニングドレスなどに用いられる。
ミディスカート
ミディはラテン語で「中間」の意。ミモレスカートと同義。
ミニスカート
ミニはミニマムの短縮形で、「最小の、最小限の」の意。
極端に小さなスカート、あるいはごく短いスカートを総称する。一般的には膝上4~12cmまでの長さのものを言う事が多い。
かつて丈の短いスカートはショートスカートと呼ばれ、スポーツウェアやコスチュームとして用いられたが、1959年にロンドンのデザイナー、マリークワントが極端に短いスカートを発表したのをきっかけに、60年代から70年代にかけて世界的に一世を風靡する。
65年のパリコレクションでは、アンドレクレージュによって、緻密に計算された完成度の高い作品が発表され、モードの世界に革命的な影響をもたらした。
60年代に日本でも、幅広い年齢層の女性に支持され、大ブームが起こる。その後登場したジーンズとともに、大衆化、カジュアル化をたどった戦後ファッションを象徴するアイテムとして注目されてきた。
また、ミニスカートブームは、同時にパンティーストッキングを流行させた他、装飾的な靴下やロングブーツ、幅広のカーブベルトといった、従来に無い新しいアイテムを生む発端となった。
ミモレスカート
仏語で「ミ」は半分を表す接頭語で、「モレ」はふくらはぎを意味する。
ミモレは「ふくらはぎの中ほどまでの丈」のことで、膝下10cm前後のスカートを言う。ミディスカートと同義。
ヨークスカート
ウエストからヒップラインあたりにかけて切り替え布(ヨーク)を入れたスカートを言う。
切り替え布は前後、あるいはいずれかに用いられ、その形は様々。多くの場合、上部をフィットさせ、切り替え線から下はギャザーやプリーツ、タックを入れてゆったりさせたデザインが多い。1970年代初めにペザントスタイルが流行して注目された。
ライディングスカート
ライディングは「乗馬」の意だが、馬にまたがるときに着用するのではなく、横乗りするために作られたスカートを言う。
丈の長い巻きスカートで、1870年代頃まで用いられていた。
落下傘スカート
落下傘(パラシュート)の様に大きく膨らんだデザインのスカート。
フレアやギャザーをたっぷりとり、ペチコートで形づくっているのが特徴。1950年代半ばにクリスチャンディオールが発表し、一世を風靡した。
ラップスカート
ラップスカート(wrapped skirt)とは巻きスカートのこと。
ラップアラウンドスカート
ラップアラウンドは「取り囲む形の、身体を巻きつける」の意。
長方形の布を腰に巻き付け、前後あるいは脇で重ね合わせて着用するスタイルのスカートを言う。単に巻きスカート、ラップスカートと言う場合が多い。ウエスト位置で釦で留めたり、紐で結んだりして着用する。
ラップオーバースカート
パンツやワンピース等を着用した上に、身体に巻きつけるようにして履くスカートを言う。
ラッフルスカート
ラッフルは「布端にギャザーやひだを入れて波状にした縁飾り」のこと。
裾や脇の切り替えなどにラッフルを付けて女性らしい雰囲気に仕上げたスカートを言う。
ラパラウンドスカート
ラパラウンドスカート(wrap-araund skirt)とは巻きスカートのこと。ラップアラウンドスカートとも言う。
レイヤードスカート
レイヤードは「重ねた、層にした」の意で、丈の異なる生地を何層にも重ねたデザインのスカートを言う。
子供服やパーティードレス、カジュアルウェア等によく取り入れられ、かさばらないように薄手の素材を用いる場合が多い。
レースアップスカート
鳩目穴やループに紐を通して、編み上げて結ぶことをレースアップと言い、その手法をデザインポイントにしたスカートを指す。
ハイウエストスカートのウエスト部分やタイトスカートの脇に取り入れたりする。
ロースラングスカート
スラングは「引っ掛ける」の意で、腰の低い位置で、ひっかけて履くスカートを指し、ヒップハンガースカートとほぼ同義。
ウエストをベルトレスにしたら、ドローストリングを用いたデザイン、巻きスカートなどがある。
ロングスカート
長めのスカート、丈の長いスカートの総称。
ショートスカートに対して用いられる言葉であるが、ロング、ショートといった感覚は時代や流行と共に常に変化していくものであり、長さが決まっているわけではない。
現代においては一般的にミモレスカートと呼ばれる膝下15cmくらいのものから、イブニングドレスのような床に届く長さのものまでを、ロングスカートと総称している。
ワイヤーフォームドスカート
ワイヤー(針金)を利用して形づくったデザインのスカートを言う。
円形に裁断したスカートの裾全体に入れたり、腰まわりに入れてヒップに張りをもたせたりと、デザインはユニークなものが多い。
ワンウェープリーツスカート
ワンウェーは「一つの方向」の意で、プリーツが同方向に折られたスカートの総称。
パンツ
米語では「トラウザーズ」を指す。イギリスでは下着を意味し、日本でも世代によってはパンツを下着の用語として用いる事がある。
また、日本ではカジュアルなものをパンツ、ドレスアップしたものをスラックスと呼ぶ事もある。
アイビーリーグパンツ
アイビーリーグパンツ(Ivy League pants)とは全体に細くストレートな形のパンツのことで、1920年代に男子大学生のキャンパスウェアとして登場した。
ノータック、裾の折り返し、スクエアフラップ、バックストラップなどが特徴。
アイランドショーツ
アイランドショーツとはショートパンツの一種で、とくに熱帯地方、カリブ海などでリゾート用としてはかれてるショートパンツを総称したもの。 代表的なものにバミューダショーツがあげられる。
膝上丈の細身のパンツ。裾に折り返しがつくこともある。この名は、もとは大西洋にある英国領の避暑地バミューダ諸島でリゾート用に着用されていたことに由来する。
アンクルタイドパンツ
アンクルは「くるぶし、足首」の意。くるぶしのあたりを紐やベルトで結んだパンツを指す。
ヒップまわりはゆったりめで、足首にデザインポイントを置いているのが特徴。裾で結んだものと、上から押さえながら巻き付けるようにして結んだものがある。
アンクルパンツ
アンクルは「くるぶし、足首」の意。くるぶし丈のパンツの総称。アンクルタイドパンツも含まれる。
アンティークジーンズ
アンティークジーンズとは、骨董的な価値を持つジーンズの総称。主に1930年~1950年代につくられたジーンズのことをさすことが多い。
アンティークジーンズの中でも特に秀逸なものについてはビンテージジーンズと呼ばれ高い値段が付けられているものもある。
アンプルパンツ
アンプルは「広い、豊かな、十分な」の意。幅が広く、パンツ全体をたっぷりさせたシルエットが特徴で、ワイドパンツと同義。
イージーパンツ
イージーは「気軽な、ゆったりした」の意で、そうしたパンツの総称。
ウエストはゴムや紐使いで、シルエットはゆったりとさせ、股上の深いものを指す。ジャージー等柔らかくしなやかな素材を使ったものが多い。
イタリアンカットジーンズ
ごく細身に仕立てられたジーンズの1種。 いわゆるヨーロピアンジーンズの代表的な形として知られ、股上が深くスレンダーなストレートシルエットを特徴とする。
インディアンパンツ
インド人が着用しているパンツをヒントにしたもので、足首のあたりを絞り、だぶつかせたパンツを言う。
ハーレムパンツと同義。
インポートジーンズ
インポートジーンズとは、海外から輸入販売されているジーンズの総称。インポートとは輸入という意味がある。
主にはイタリアやフランス、アメリカなどの国から直輸入されているジーンズの事を指し、デザイナーズジーンズがその中心となっている。
ウエスタンパンツ
ウェスタンパンツ(western pants)とはデニムなどの丈夫な素材を用いたパンツで、もとはアメリカ西部のカウボーイが着用していた。細身、ローウエストのパンツで、カウボーイパンツとも呼ばれる。
ウォーキングショーツ
散歩を目的にした半ズボン。膝や膝上までの丈で、綿でつくられたものが多い。バミューダショーツやグルカショーツが代表的。
ウォッシュドアウトジーンズ
ウォッシュドアウトジーンズとはウォッシュドアウトは「洗いざらしの、色のさめた」の意味。インディゴブルーを5回ほど水洗いした感じのジーンズをいう。ブリーチドジーンズとインディゴブルーの中間の感覚を狙って作られたもの。フェードアウトジーンズと同義。
エイビエーターパンツ
エイビエーターは「飛行士」の意。タックやギャザーを寄せたウエスト、たっぷりした腰部、膝上の大きなポケット、絞った裾等を特徴とするパンツ。
エレファントレッグパンツ
エレファントは「象」の意。1960年代末に登場した、極端に幅の広い、裾広がりのパンツで、象の脚を思わせるところからこう呼ばれる。
ベルボトムパンツに共通するが、それよりも全体に太く、広いシルエットが特徴。フランス語では「パットデレファン」という。
エンジニアドジーンズ
リーバイストラウス社が開発した立体裁断ジーンズの商標名。
脚のラインが綺麗に見える独特のカットが特徴で、立体裁断ジーンズの先駆けになった。
オックスフォードバッグス
幅の広いストレート型のパンツ。1920年代にイギリスのオックスフォード大学の学生が好んではいたことが由来。
股上が深く、ヒップから裾がストレートになったシルエットで、バッグ(袋)のようにゆったりとした大きさからバッグスと呼ばれる。
それまで主流だったニッカポッカーズの上に着用したオーバーパンツがルーツとされる。
オッドパンツ
オッドは「片一方だけの、風変わりのさま」の意で、替えズボンの事。
オーバーオール
胸当てが付いた「つなぎ服」の一種。肩から吊るすストラップは胸当てで留められ、胸当てには機能的なポケットが付いている。
デニム等、丈夫な素材で作られる事が多い。仏語でサロペットと言う。
オーバーパンツ
パンツの上に重ねてはくパンツの総称。
もともと防寒、防水等を目的に、冬季のスポーツウェアで用いられていたが、レジャーウェアやカジュアルウェア等、ファッションとしても一般化した。
カイトパンツ
カイトは「西洋凧」の意で、西洋凧のような逆三角形のシルエットが特徴のパンツを言う。
ウエストから脇にかけて布を大きく裁ち出すことで腰回りにボリュームを持たせ、裾をすぼめたものをいう。
ガウチョパンツ
ガウチョは「南米の草原地帯に住むカウボーイ」の意。彼らが乗馬で着用する七分丈パンツをもとにデザインされたもの。
たっぷりとしたルーズフィットで、裾広がりにしたシルエットが特徴。ガウチョルックとして女性用ファッションとして見られた。
替えズボン
スーツの組下ではなく、独立したスラックスのこと。素材や色柄はスラックス用に使われ、替上着とセパレーツで着用したり、カジュアルなコーディネートではくことが多い。オッドパンツともいう。
カーゴショーツ
カーゴショーツとは、貨物船の乗組員が着用するワークパンツのショーツのこと。ウエストに紐を通してあり大きめのポケットが取り付けられているのが特徴のショートパンツ。カーゴとは「貨物」という意味がある。
カーゴパンツ
カーゴは「貨物、貨物船」の意で、貨物船の乗組員が着用していたパンツに由来する。
厚手の綿生地で作られ、大きなカーゴポケットが両脇についているのが特徴。
カットオフジーンズ
膝上あたりで丈をかっとし、切り口を切りっぱなしにしたり、始末せずに垂らしたりしてフリンジ状にしたジーンズのこと。
カプリパンツ
イタリア南部のリゾート地、カプリ島で見られるパンツスタイルで、1950年代に人気を集めたことからこう呼ばれる。全体に細身で、裾に向かってさらに細く、身体にピッタリさせた膝下丈(七~八分丈)のパンツそ指す。
また、映画「麗しのサブリナ」でオードリーヘップバーンがはいていたことから、サブリナパンツと言われるようになった。鮮やかな色使いと大胆なデザインが特徴。長い丈のパンツをふくらはぎ丈でカットした感じのものはクロップドパンツと言う。
カーペンターパンツ
カーペンターは「大工」の意で、その仕事着に由来したデニムなど丈夫な綿布で作ったパンツ。
工具入れのポケットや、ハンマーループ(側面に付く紐状の工具掛け)などのディテールが特徴。ペインターパンツと類似する。
カモフラージュパンツ
カモフラージュは「迷彩、擬装」の意で、軍服に見られる迷彩色や迷彩柄の生地を用いたパンツを言う。
カリフォルニアパンツ
ややハイウエストで股上が深く、ルーズなシルエットのカジュアルパンツを指す。
アメリカ・カリフォルニア州にあるハリウッドが全盛期を迎えた1950年代に流行したことからこの名称がある。
カリプソパンツ
カリプソはカリブ海の近くで生まれ、1950年代に流行したラテン音楽の一つ。それに合わせて踊るときのスタイルを真似たパンツで、全体に細身でぴったりとした七分丈が特徴。
カプリパンツとシルエットは似ているが、それよりも丈が短い。トロピカルプリントやカラフルなストライプ柄など、明るい色柄を用いたものが多い。
カルソンパンツ
カルソンは元来「ボクサーパンツの下ばき、トランクス、五分丈、七分丈のパンツの下」を意味する仏語。
1960年代以降、ニットやストレッチ素材の女性用の外衣としてのパンツを指すようになった。日本では、女性用のパンツの意味で使われる事が多い。スパッツ、レギンスの中に含まれる。
カンフーパンツ
カンフーは「中国式憲法」の意で、その拳法着をもとにデザインされたパンツ。たっぷりとした分量で、ウエストと裾を紐やゴムで絞ったものが代表的。
ギャザードパンツ
ギャザードパンツとはウエストに数本のギャザー(ひだ)を寄せたルーズなパンツ。股上が深く、裾すぼまりになったシルエットも特徴とされるが、中には折り目をとったプリーツレスタイプのものもあらわれている。
パンツの折り目がなく、ロールアップではくパンツイメージは、フレンチカジュアルのもの。
ギャザーには「集める」「シワを寄せる」などの意味があり、パンツのみでなく全体にゆったりした優しいラインを出すことができる装飾技法として、スカートやジャケット、婦人服や子供服のウエストラインや、袖口などに用いられることが多い。
パンツシルエットのうち、裾を絞ったラインをもつものに、ペッグトップトラウザース、チャールストン、バレルパンツなど、クラシックな雰囲気をもつパンツスタイル。
キャタピラーパンツ
キャタピラーは「いも虫」の意。動きやすさを考慮して、脚部の3~4箇所にゴムを入れ、ふくらみが何段もあるように見える形状がいも虫に似ているところからこう呼ばれる。1970年代にスキーウェアデザインとして流行した。
キャミソールパンツ
オーバーオールの一種で、キャミソールとパンツをつないだもの。楊柳のシアサッカーなどの柔らかい素材が多く見られる。
キャロル
キャロルとはジーンズの1種で、クラシックな原型に近い細いジーンズの名称。本来作業用のパンツからはじまったジーンズは、その価格の安さと丈夫さなどから広く普及することになり、特にオリジナルなインディゴブルーの色をもつジーンズはワークジーンズと呼ばれている。
ジーンズはその後、イタリアンカットジーンズ、ウォッシュドアウトジーンズ、ブーツカットフレアジーンズ、ブリーチドジーンズなど、装飾ジーンズ(ファッションジーンズ)と呼ばれる、多くの装飾的なファッション性を兼ね備えた種類を増やすが、キャロルはこれら装飾ジーンズとは反対側にある、ジーンズ初期のシルエット・デザインをもつ。
キュロット
「半ズボン」の意。全体にゆったりとした、女性用のパンツ型スカートとして知られる半ズボンで、膝丈を中心に様々な長さがある。
もともと17世紀末~18世紀末に貴族の脚衣とされた膝丈の半ズボンが由来。17~18世紀のフランスでは貴族が着用した、ぴったりとした膝丈の男性用パンツを指し、1789年のフランス革命で貴族の象徴とされたもの。
日本ではキュロットスカート、仏語でいうキュロットは半ズボン、ショーツ、トランクスなどを言う。英語のブリーチズにあたる。
クォーターパンツ
クォーターパンツとは通常の丈の4分の1程度の、ふくらはぎの長さでカットしたパンツを指す。クォーターは「4分の1」の意。逆の表現でスリークォーターパンツ(4分の3)とも言う。クロップドパンツも同義語として用いられる事が有り、トレンドの移り変わりによって主として使われる言葉が変わる。
クライミングパンツ
クライミングパンツ(climbing pants)とは山登りをするのに適したパンツのことで、前面を膝下まで二重のつくり、厚いベルトループが特徴。
クライマーパンツとも呼ばれる。最近のものは防水性で軽い素材が用いられるようになっており、膝に大きな当て布がある。
グルカショーツ
インドの対英大反乱(1857年)に、旧英国領の用兵となったグルカ兵(ネパール人兵)が着用した半ズボンが由来で、正式にはイングリッシュグルカショーツという。
全体にゆったりとした膝上丈くらいのパンツで、股上が深く、幅広のウエストバンドを付けているのが特徴。綿使いで色はカーキやオリーブが多い。また、ブリティッシュアーミーショーツ、コロニアルアーミーショーツ、ボビーショーツとも言い、コロニアルショーツと略して呼ばれることもある。同様の長い丈のものはグルカパンツと言う。
クロップドパンツ
クロップドは「切り落とされた、切り取られた、刈り込まれた」の意。仏語ではパンタクールという。裾が途中で切り落とされたような形になっているパンツの総称。
六部丈から七部丈あたりが多く、ルーズなウエストラインと裾に向かって軽く絞られたシルエットが特徴。こうした短めの丈をクロップドレングスという。
ケミカルウォッシュジーンズ
ジーンズの仕上げ加工の一つで、塩素系の薬品によって化学反応で部分的にムラに脱色し、中古風に仕上げたジーンズのこと。他にストーンウォッシュジーンズ等がある。
コルセットパンツ
コルセットは胸部から腹部にかけての体形を整えるために用いる女性用下着のことで、それにパンツを付けたようなデザインのボトムを言う。コルセット部分の中央をレースアップやジップアップ、釦がけにし、腰回りを締めて着用する。
コルセールパンツ
コルセールは仏語で、「海賊、冒険家」の意。昔の海賊が着用したような、細身で動きやすい形の七分丈パンツを指す。デッキパンツ、パイレーツパンツと同義で使われる。
コロニアルアーミーショーツ
コロニアルアーミーショーツとは全体にぶかっとしたシルエットで、折り返し付き、膝上丈のショートパンツ。19世紀初期、イギリス軍が植民地(コロニアル)である東インドではいたところから、こう呼ばれる。
コロニアルショーツ
コロニアルは「植民地の、植民地風の」の意。インドなど、以前イギリスの植民地であったところではかれたショートパンツを指す。ウエストにタックなどを入れて動きやすくした、膝上丈の短いパンツスタイル。グルカショーツと同義。
コンビネゾン
コンビネゾン(combinaison)とはフランス語でコンビネーションのこと。フランス語ではスリップのみを指す。
コンポパンツ
コンポはコンポーネントの略で、「組み立て式」の意。ファスナーや留め具を用いて、パンツ丈を長くしたり短くできるパンツを指す。
サイクリングパンツ
自転車競技のユニフォームとして用いられるショートパンツ。膝上丈のぴったりとしたパンツで、ニットによるカラフルな色使いが多い。脇には英文字やラインを施したデザインが一般的。サイクリストパンツ、サイクルパンツとも言う。
サスペンダーパンツ
サスペンダーパンツとは、サスペンダーの付いたパンツの総称。一般的には、サスペンダーとパンツ部分は同じ布(共布)で作られることが多い。
サーフトランクス
サーフィン(波乗り)用のトランクス型パンツ。ゆったりとした分量で、丈は膝上が一般的。サーフパンツとも言う。
サーフライダー
サーフライダーとは水着の1種。 サーフィン(波乗り)でライダーたちが着用するスイムトランクス?。
厚手のコットン地を使い、大胆なストライプなどの柄をいれ、サーフボードに塗るためのロウを納めるポケットなどを特徴とする。ウエストは太い紐で締めるようになったものが多い。
サブリナパンツ
全体に細身で脚にフィットした、七~八部丈のパンツを指す。
映画「麗しのサブリナ」(1954年)の主演女優、オードリーヘップバーンが着用したことで流行し、こう呼ばれるようになった。
同種のカプリパンツは50年代にリゾート地として注目されたイタリアのカプリ島で見られたもので、鮮やかで大胆な色柄が特徴。また、ふくらはぎの中間あたりの七分丈のものは、自転車のペダルを踏むという意味でペダルプッシャーとも言われる。
サルエルパンツ
サルエルはイスラム教の信者が着用する民族衣装。たっぷりとした布使いで、普通の股下がなく、裾近くまで股の部分を下げ、足首で絞った形状が特徴のパンツが原型。
袋の底に穴をあけ、そこから足を出したようなスカートとパンツの中間アイテム。サルールとも言う。
現在では身体にぴったりとした細身、裾に向かってテーパードしたシルエットに股上を深くもたせ、ヒップ部分が垂れる形のパンツを指す。
サロペット
サロペットは仏語で「上張り、仕事着」の意。胸当てを付け、後ろでサスペンダーを交差させたパンツを指す。
オーバーオールと同義でも使われる。
シガレットジーンズ
シガレットジーンズとは紙巻きタバコのように、ストレートなシルエットを特徴とするジーンズのこと。といって脚にぴったりしたスリムタイプのそれをいうわけではなく、ワイダーレッグ(幅広型)であることが特徴。
本来の意味からすると、シガー(cigar=葉巻きタバコ)ジーンズとするほうが正しいとの説もある。いずれにしても、このシルエットはジーンズばかりでなく、ほかのパンツにも適用され流行型となっている。
シガレットパンツ
紙巻タバコ(シガレット)のように細くて長いストレート型のパンツ。
ジッターバグ
ジッターバグとはジーンズの1種で、ルーズシルエットを特徴とする。ジッターバグとはアメリカの俗語で「スウィングジャズ狂」のこと。つまり、スウィングジャズ全盛時代の雰囲気を感じさせることから、この名称がある。
スイングジャズは1930年代~40年代にかけて、流行したダンスミュージック。この時代のアメリカのスーツは、全般にルーズフィットなゆったりしたシルエットをもつものが多いため、ジッターバグと言われるジーンズにもその影響がある。
シティーショーツ
ショーツはショートパンツの事で、スポーツや散歩、遊び着の範囲に限られていたものを、街着(タウンウェア)としてデザインを洗練させたショーツ。
シティーパンツ
テーラード仕立てのドレッシーなロングパンツで、全体に細身、裾に向かって広がったシルエットが特徴。
1968年のオートクチュールコレクションでイブサンローランが新型のパンタロンとして発表して話題となった。
当時、女性のパンツスタイルは着用シーンが限られていたこともあって、どのようなシチュエーションにも対応できる街着として、パンツが認知されるきっかけになったと言われる。
ジムショーツ
ジムショーツ(gym shorts)とはランニングやジョギングの際に着用するショートパンツのこと。ウエストははゴム締めで動きやすくなっている。ジムとは体育館のこと。
ジャマイカショーツ
ジャマイカはカリブ海にある国。海外リゾート用のウォーキングショーツの一つで、短い丈で裾口が細いのが特徴。ナッソーショーツとも言う。
ジャムズ
サーフィン(波乗り)用のショートパンツ。派手な柄を施した膝上丈が多く、ウエストは紐で締める。アメリカのサーフ用具メーカーの商標。
シャルワ
サルエルパンツに似たもので、シャルワールとも言う。パキスタン北部からインドにかけてのパンシャブ地方で見られる。
サリーのような長い布をウエストで締め、足首で絞るような形状のパンツで、全体にゆったりとしたシルエットが特徴。男女共に着用し、この地方で見られるクルタやカミス(チュニック風の長いシャツ)を組み合わせる。
ジョギングパンツ
ジョギングのときに着用するパンツ。
全体にゆったりした分量で、ウエストにゴムが入ったもの。素材はカットソーが多いが、合繊使いも少なくない。
これに似たウォームアップパンツは身体を冷やさないための機能が施されている。ジョギングショーツとも言う。
ショーツ
ショートパンツの略で、半ズボン、トランクス等短い丈のパンツの総称。
ハーフパンツ(膝丈上)もこう呼び、ウォークショーツ、プレーショーツに大きく分かれる。スポーツ、遊び、散歩、街着などの用途に合わせたものがある。また、女性用の下着を指す場合もある。
ジョッパーズ
綿織物で知られるインド北西部の地名、ジョドブルに由来する乗馬パンツの一種。ジョドパーズと発音する事もある。
腰から太腿部、膝にかけて大きくふくらませ、乗馬ブーツが履きやすいように膝下から足首にかけてフィットするように細くした独特の形状が特徴。
ジョッキーパンツ、サドルパンツ、ライディングトラウザーズなどとも言う。
ショーツパンツ
女性用下着のショーツをモチーフに、アウター用としてデザインしたパンツ。アクティブショーツとも言う。
ショートショーツ
短いショーツを指し、股下部分がほとんどないような極端な短さを強調する意味でこう呼ばれるようになった。
1970年代初頭に流行したホットパンツが代表的なアイテム。
ショートジョン
カルソンパンツをさらに短くしたパンツの事で、脚にフィットする五分丈くらいのパンツを指す。
ショートパンツ
短い丈のパンツの総称。同義としてショーツとも言われる。
ジョドバーズ
ジョドバーズとは乗馬用のスラックスのこと。裾をジョドバーブーツの中に入れてはくタイプではなく、ももの部分で外側にふくらみ、 裾にかけて細く詰まり、折り返しがつく。
ジーパン
ジーパンとはジーンズ素材でできたパンツのこと。Gパンとも書く。第二次世界大戦以降、日本に進駐したアメリカ兵のジーンズスタイルを見て日本で名づけられた。
ジーンズ
インディゴで染められた綿糸を綾織した生地(デニム)で作られた丈夫なパンツ。もともとはワークウェアで、1860年代にアメリカ西部で生まれた。
ポケットの隅にカッパーリベット(胴の鋲)を打ち、前後左右と右ポケットの内側にフォブポケットを設けた形状が特徴で、ファイブポケットパンツとも呼ばれる。ヒップポケットの上部に革のラベルを付け、全体にダブルステッチをかける。
日本では1960~70年代に大衆化し、その後様々なタイプが登場した。最近ではカジュアルパンツの代表的なアイテムとして定着し、世界の有名デザイナーもコレクションにジーンズを取り上げるなど、貧富の差はもちろん、国境や性別、年齢を超越した衣服になっている。
また、製品加工のバラエティが豊富なこともジーンズの特徴で、ストーンウォッシュ加工など着古した感じに見せる中古加工は他の衣服にない魅力と言える。
ズアーブパンツ
1830年に結成されたフランス軍アルジェリア歩兵隊、ズアーブ兵が着用していた制服に由来し、そのパンツをヒントにデザインされたものを言う。
全体的にギャザーをたっぷりと入れ、膝下または足首の裾部分を細く絞った形状が特徴のパンツ。
スイミングトランクス
男性用の海水パンツの総称。
スウェットパンツ
スウェットは「汗、汗をかくための」の意で、裏を起毛した厚手の綿ジャージーでつくられたパンツを言う。
全体にゆったりとした分量で、ゴムや紐でウエストを締め、裾をゴム編み?やゴムを入れて絞った形が一般的。
スカートオンパンツ
パンツの上にスカートを重ねたスタイルを言う。
スカートパンツ
スカートのようにたっぷりと量感のあるパンツを指し、スカートかパンツかわからないほどの幅の広さが特徴。
1988年にニューヨークで同種のパンツがこう呼ばれるようになって広まり、様々なシーンで着用されるようになった。グレートパンツとも言う。
スカマン
1970年代頃に横須賀の若者の間に見られたマンボスタイルを真似たパンツ。スカマンは「横須賀マンボ」の略。
腰から腿までゆったりとさせ、裾口にかけて極端に細くなったワイドスリムパンツの一種で、サブリナパンツやカプリパンツと同種。
スカンツ
スカート形のパンツという意味で、スカート+パンツの合成語。袴のようなルーズなシルエットが特徴である。キュロットよりもゆったりとしていて、スカートパンツとほぼ同じ。
スキニーパンツ
スキニーは「皮膚のような」の意。脚全体にぴったりと沿わせたパンツを指す。
スキーパンツ
スキーウェアとしてデザインされたパンツで、全体に細く、脚にぴったりとフィットしており、裾にスティラップ(足掛け)を付けているのが特徴。
1984年頃からスキーウェアだけでなく、タウンウェアとしてもカジュアルなシーンで着用されるようになった。
スクエアパンツ
スクエアは「四角形、正方形」の意。前後、左右に4本の折り目を入れて四角く広げたパンツを言う。
スケートボードパンツ
スケートボードパンツ(skateboard pants)とはスケートボードに適したパンツのことで、幅の広いふくらはぎ丈をわざとずりおろして着用することが流行した。ストリートファッションのひとつ。
スティラップパンツ
スティラップは「鐙(あぶみ)、鐙がね」の意で、鐙は、乗馬の際に足を踏み掛けるもの。それに似た、足の甲の部分から土踏まずにかけて引っ掛けるベルト状のものを付けたタイツ風のパンツを指す。
類似品でトレンカ、フュゾーがある。
ステータスジーンズ
ステータスジーンズとは地位・身分の保証されたジーンズといったほどの意味で、有名なデザイナーやブティックなどのブランドがつけられたジーンズをこう呼んでいる。いわゆるデザイナージーンズ?と同じ。
ステテコ
ステテコとはズボンの下に着用する男性用下着のことで、主に日本の年配の男性が着用する。
ズボンのすべりがよくなる。夏用で綿クレープなどの素材でつくられる。1880年から流行したすててこ踊りという座敷芸にちなんだもの。
ストーブパイプパンツ
ストーブパイプパンツ(stovepipe pants)とは大腿部から裾までが煙突を思わせるようなシルエットのパンツのこと。アイビールックにみられる。パイプドステムとも呼ばれる
ストライプドトラウザーズ
ストライプドトラウザーズとは、モーニングコートやディレクタースーツなど男性の昼の礼装に合わせる黒とグレーの縦縞がはいったパンツのこと。
祝儀用には縞の間隔が広く明るめの色調が用いられ、不祝儀には縞の間隔が狭く、暗めの色調のものが用いられる。ウーステッドやチェビオットウールなどで作られ、裾口をモーニングカットという処理がされるのが原則。
ストレッチジーンズ
デニムを模したストレッチ(伸縮性のある)素材を使ったパンツ。動きやすさと着心地の楽しさを求めたイージーな形のものと、身体にフィットしたボディーコンシャスなシルエットを追及したものの両方のタイプがある。
ストレッチパンツ
ストレッチ(伸縮性のある)素材を使ったパンツの総称。
形は様々だが、ストレッチ素材の特性を活かして、身体にフィットするシルエットになる場合が多い。ボディーコンシャスの流行とともに一般化した。
ストレートパンツ
パイプドステムとも呼ぶ。 パイプは「官」、ステムは「茎」の意で、細身のストレートシルエットのパンツ。1960年代に流行したアイビーモデルの基本シルエットになった。
ストレートレッグスラックス
ストレートレッグスラックスとはヒップから裾まで直線的なシルエットを特徴とするスラックス。ストーブパイプ、パイプドステムと同じ意味の新しい呼び方でアイビースラックスが代表している。
ストローパンツ
細いストローを思わせるシルエットからこう呼ばれる。
ストーンウォッシュジーンズ
石を混ぜた洗い加工によって中古風にしたジーンズ。大きな洗濯機に軽石とジーンズを入れて、ジーンズの表面を摩擦させるもので、中古加工の基本となった方法。
最初から着古した感じになるのが特徴で、生地を摩擦させることからダメージ加工とも呼ばれる。砂を高圧空気でジーンズに吹き付けるサンドブラストや、特殊な薬品でムラ落ちさせるケミカルウォッシュジーンズは、いずれもストーンウォッシュが発端となった中古加工である。
スパッツ
1)脚にピタッとさせた、タイツの様な形状のパンツ。ストレッチ素材が多く、くるぶし丈から膝上丈まで多様。裾にストラップを付けたものもある。
もともと19世紀から20世紀初頭紀に見られた短いゲートルまたは靴カバーを指し、バレエの練習用着等に見られたが、フェゾー、カルソンパンツ、スキーパンツ等の流行からジャージー等を用いた同種をこう呼ぶようになった。
従って、日本では解釈は本来のものとは異なっている。
2)靴の上から足首にかぶせるカバーのことで、19世紀から20世紀の初めに流行したもの。足首の保温と装飾のためにつけた。
フェルト地やラシャ地などでつくり、側面が釦で開閉するようになっており、土踏まずの底の下側にベルトを回してとめるようになっている。
色はグレーやベージュ、白などがあり、紳士のフォーマルウェアとして、あるいは、防寒用として用いられた。ヒールはあるものと無いものがある。
ズボン
語源は仏語のペチコートを指すジュボンとされるが、足を入れるときの擬音語説もある。パンツ、スラックス、トラウザーズと同義。
スラックス
「ゆるみ、たるみ」を意味するスラックに由来し、ゆったりとした丈の長いパンツを指したが、現在ではパンツの総称として用いられる。
セミバギーパンツ
セミバギーパンツとはバギーパンツのイメージを全体におとなしくした感じのスラックス。~バギー(袋のような)なシルエットではあるが、それほどダブダブな感じではなく、タックも1本だけとられる場合がある。ウエストをシャーリングするなど、本格的なバギーパンツよりはるかに軽快である。
セーラーパンツ
セーラーは「水兵」の意で、彼らの制服に由来するパンツを指す。
ウエスト部分はぴったりとさせ、脚部はだぶだぶしたフレアパンツで、水兵服の上衣のセーラー服(ミディジャケット)と組み合わせる。素材は綿やウール、色は白、黒、紺が多く、色、形ともにこれに似せたパンツをこう呼ぶ。
また、海洋風のパンツという意味でノーティカルパンツとも言われる。
装飾ジーンズ
装飾ジーンズとはリベットやビーズなどを全面にほどこしたジーンズの総称。
ジャケットの背中にリベットで文字やマークを飾ったり、ジーンズの脇線にリベットを並べた単純なものから、カラフルなビーズ、時には宝石などを全身にちりばめた豪華なものまである。後者のタイプはジュエルドジーンズとも呼ぶ。
ソフトジョッパーズ
ジョッパーズは乗馬パンツの一種で、それをよりソフトな感覚の素材使いやデザインで仕上げたもの。
チノや薄手のデニムなどに洗いをかけたり、細身のシルエットにしたり、また、色柄に変化をつけたりと、さまざまなものがある。
タキシードパンツ
男性の略礼服であるタキシードに用いられるパンツ。
色は黒や紺が多く、脇の縫い目にシルクなどの側章を1本付けるのが特徴。燕尾服には2本の側章が付く。
ダーツパンツ
ダーツパンツとは、タックやプリーツがパンツの前面にあしらわれたパンツのことを指し、デザインとしてゆったりとしたパンツのこと。プリーツパンツとも呼ばれる。
タブクロージャー
タブクロージャーとは「タブを用いて締めるもの」という意味で、持ち出しの付いたベルトレススラックスなど、そうしたものの総称。
ダンガリーズ
デニムのような丈夫な粗製綾織綿布のダンガリーでつくられたパンツ。
もとは労働着で、肩紐と胸当てが付く。ダンガリーはインドの地名が由来で、細番手の薄手デニムを指す。
ダーンドルパンツ
ウエストにギャザーを寄せた七分~八分丈のパンツを指す。
脇に大きなポケットやプレードのベルトを付けたものもある。ダーンドルは「オーストリア、チロル地方の農民の女性が着用する衣服」の意。
チノパンツ
第一次世界大戦中にフィリピン駐留のアメリカ陸軍が用いた丈夫なパンツの生地が中国(China)でつくられたのが語源。
チノは厚手の綾織綿布を指し、色はカーキやベージュが多い。
現在ではカジュアルパンツの代表的なアイテムになっている。
名称はチノパンツ、チノパン、チノーズ等、様々である。
チャップス
アメリカのカウボーイがパンツの上に着用する革製のカバー。一見すると幅広のパンツのようだが、尻の部分が無い。
チャールストン
チャールストンとはジーンズのシルエットの1種。 1920年代に大流行したダンスの名から呼ばれている。当時の雰囲気を伝えるラインで、膝部分がふくらみ、裾がつまったペッグトップのデザインである。
チャロパンツ
チャロはメキシコの牧場に見られる労働着で、全体にゆったりとした幅の広い、ふくらはぎ丈のパンツを指す。
チューリップパンツ
裾広がりのベルボトムパンツやフレアードパンツの一種。
裾をチューリップの花びらを逆さまにしたようにわずかに広げた、短めの丈のパンツを言う。1993年頃からパットデレファンに代わってこう呼ばれるようになった。
ツータックパンツ
フロントタックが左右に2本ずつ入っているパンツ。
ディナージーンズ
「ディナーにも通用するドレッシーなジーンズ」のこと。ステータスジーンズ、デザイナーズジーンズと同種。
デザイナーズジーンズ
有名デザイナーが作り出したジーンズの総称。
労働着から発展したジーンズを洗練させ、高級感を付加したもので、1970年代にニューヨークのデザイナーが発表した。脚にフィットした細身のストレートで、ブラウスやジャケットの組み合わせによって、ドレスアップした場面でも着用される。ディナージーンズ、ステータスジーンズと同義。
デザートショーツ
デザートは「砂漠、荒野」の意で、第一次世界大戦中、イギリス陸軍が砂漠を行軍する際に着用した軍服を起源とするショートパンツを言う。
砂漠の砂を連想させるアースカラーが特徴で、サファリショーツとも呼ばれ、機能的に考案されたサファリジャケットと組み合わせて着用する事が出来る。
デッキパンツ
デッキは「甲板」の意。甲板作業に用いられたのがルーツで、全体に細身で、七分丈が特徴のパンツを言う。
素材には丈夫な綿布が使われている。
テーパードパンツ
テーパードは「先細りになる」の意。腰から尻、太腿のあたりまではゆったりとしていて、裾口に向かって先細りになるシルエットのパンツを言う。
ドーティ
ドーティ(dhoti)とは一枚の布を腰からそれぞれの脚に巻きつけてドレープを構成したもので、もとはヒンドゥー教の人々が着用していた。地域や時代によって着用の仕方は異なる。
トラウザーズ
イギリスでの「長い丈のパンツ」の呼称。
19世紀まで王室や貴族は、ふくらはぎ丈のパンツを着用していたが、それがくるぶし丈になったとき、こう呼ばれるようになった。アメリカのパンツ、スラックス、フランスのパンタロンと同義。
トラディショナルジーンズ
トラディショナルジーンズとは、伝統的なジーンズという意味。要するにブルーデニムを用いた基本に忠実なジーンズのことを指す。
前に2つのLポケットと小さなフォブポケット。後ろには2つのヒップポケットをつける。リアルジーンズ、クラシックジーンズとも呼ばれることがある。
トランクス
男性用の膝上丈のパンツ。ショートパンツ、ショーツと同義。
ウエストをゴム入りにした、ゆったりとしたものが多く、下着やスポーツウェアに用いられる。
トレアドールパンツ
トレアドールは「スペインの闘牛士」の意。闘牛士が着用するパンツに似た、全体にスリムで、六分~七分丈のものを指す。1950年代以降に見られるようになった。
トレパン
トレーニングパンツ略語。かつては白の綿織物で作られていたが、現在はジャージーなど伸縮性のある素材が主流となっている。
ドレープドパンツ
ドレープは「おおう、垂らす」の意で、ひだを一部または全体にとったパンツを指す。柔らかでしなやかな素材使いでソフトなイメージにしたり、ゆったりしたシルエットを形づくったりしたものが多い。
また、ドレープドトラウザーズは男性用のパンツで、1910年代に流行したウエストにタックを入れ、裾に向かって細くなったものを指す。
トレンカ
裾にスティラップが付いたパンツまたはタイツ。スパッツのようにストレッチ性のある薄手の素材が使われることが多い。
スティラップパンツ、フュゾーと同義。
ドレーンパイプパンツ
ドレーンパイプは「配水管」の意で、配水管のように細くてストレートなシルエットをもつパンツを言う。
脚にフィットするスリムストレート型で、シガレットパンツに似ているがそれよりは太い。
ドローストリングパンツ
ドローストリングは「紐で締める」の意。ウエストに紐通しを付け、紐やリボンで結ぶタイプのパンツを言う。
サイズ調節ができるので、ホームウェアやリラクシングウェアによく用いられる。
ナローパンツ
ナローは「細い、狭い」の意。脚に沿ってほっそりとしたシルエットを特徴とするパンツの総称。
1970年代末にサブリナパンツやミニタイツとともに流行し、スカートやチュニック等と組み合わせて着用された。
ニッカーズ
ニッカーズ(knickers)とはニッカポッカーズの略。
ニッカポッカーズ
17世紀頃からニューヨークにいるオランダ移民の子孫を意味する言葉として用いられ、彼らがはいていたパンツの名称として定着した。
全体にゆったりとした膝下丈のパンツで、裾でギャザーを寄せて絞っている形が特徴。裾口は釦や尾錠などで留め、19世紀末から20世紀前半にはスポーツ用、なかでも登山服やゴルフウェアとして広まった。
ノータックパンツ
フロントの腰部にタックがないパンツ。ジーンズなどが代表的。
ノンジーンズ
ノンジーンズとはジーンズらしからぬジーンズの総称。ジーンズのファッション化にともなって、従来のジーンズのイメージをはるかに超越したものをいう新しい言葉。
プリーツを入れたり、バギースタイルにするなどデザイン上の変化と種類も多い。別にエレガンスジーンズ、シティジーンズ、ドレスアップジーンズなどとも呼ばれることがある。
ノンプレスドパンツ
ノンプレスドパンツとは名前の通りアイロンによるプレスをしないパンツという意味。
ズボンにわざと折り目をつけないパンツのことを指すが、ややドレッシーさを持つ、礼装用のパンツとカジュアルなパンツのほぼ中間に位置するパンツのことを指す場合が多い。
ハイウエストパンツ
ハイウエストパンツとは、ウエストラインが通常よりも高い位置にあるパンツの総称。
極端なハイウエストパンツでは、上のラインが胸周辺にまで届くほど高いものまである。こうした極端なパンツはハイライズパンツとも呼ばれる。
パイレーツパンツ
パイレーツは「海賊」の意。昔の海賊のスタイルを思わせるような、太腿部はたっぷりとさせ、膝下から細くなった七分丈のパンツを指す。仏語で「コルセールパンツ」と言う。
バギーハーフパンツ
バギーは「だぶだぶの、袋のような、たるんだ」の意。ぶかぶかのたっぷりしたシルエットが特徴の半ズボンを指す。
膝丈くらいのだぶだぶしたシルエットで、スラッシャーファッションを代表するアイテム。下着のパンツをのぞかせたり、わざとずり落としたりしたはき方等が特徴で、ショートデカパンとも呼ばれる。
バギーパンツ
バギーは「だぶだぶの、袋の様な、たるんだ」の意。
バッグ(袋)の様に太いという意味で付けられ、オックスフォードバッグスが原型と言われる。
股上が深く、ヒップから裾にかけて極端に太いシルエットのパンツを指す。
パジャマパンツ
パジャマのパンツを思わせる、全体的にゆったりとしたストレートパンツを言う。1920年にビーチウェアとして流行した。
パッチワークジーンズ
パッチワークジーンズとは張り付けジーンズのこと。 カラフルな布片を随所に張り付けて、アクセントにしたもの。また、リサイクルドジーンズということもある。パッチワークは、「つぎはぎ細工」の意味である。
パットデレファン
仏語で「象の脚」の意。象の脚のように太めで、裾のあたりでさらに広がったシルエットのパンツを指す。
ベルボトムパンツの一種。現在は短めの丈で、裾にわずかに広がったタイプをこう呼ぶ。正式な名称はパンタロン・ア・パッド・ド・エレファン。英語でエレファントレッグパンツと言う。
ハーフパンツ
膝上丈の短いパンツの総称。ショーツと同義。
バブルパンツ
バブルは「泡」の意。プリーツやギャザー、シャーリング、フレアなどで泡のようにシルエットをふくらませたパンツを指し、裾を絞っているのが特徴。長い丈のブルマーズ、バルーンパンツ、ブッファンパンツと同義。
バミューダショーツ
イギリス領のバミューダ諸島でイギリス人が愛用していた膝上丈の細身のショートパンツ。
インドに駐留していたイギリス陸軍の制服がルーツで、現在ではウォーキングショーツの代表になっている。素材は綿布が多く、マドラスチェックやシアサッカーなどが多い。
パラシュートパンツ
パラシュートは「落下傘」の意。
パラシュート部隊の制服に見られるパンツからヒントを得たもので、脚が動きやすいように全体をゆったりとさせ、風が入らないようにくるぶしでタックをとったり、裾口を絞ってカフスなどを付けたりしているのが特徴。太腿部の前部にはペンホルダーや筆記プレート、サイドポケット等実用的なディテールが見られる。
パラッツォパンツ
パラッツォは伊語で「王宮、宮殿」の意。宮殿での装いを思わせるような贅沢な布使いで、全体にたっぷりとした広がりを持つロングパンツを指す。
特に裾部分を大きく広げたデザインが、まるでスカートのように見えるエレガントな雰囲気が特徴。1972年に極端なフレアードパンツとしてニューヨークを中心に流行した。スカートパンツと同種。
パルメパンツ
パルメは仏語の「水かきのある」の意。股下に水かきを付けたようなデザインを特徴に閉じた状態ではパンツに見え、歩くとスカートのように開くアイデアのパンツを言う。
1987~1988年秋冬のコレクションでジャンポール・ゴルチェが始めて発表した。パンツとスカート両方の性格を有するアイテム。
バルーンショートパンツ
バルーンは「風船、気球」の意。ギャザーやフレアを入れて風船のようにふくらませたショートパンツを指す。裾を絞っているのが特徴。
バルーンパンツ
バルーンは「風船、気球」の意。ギャザーやフレアを入れて風船のようにふっくらとさせたパンツを指し、丈は長いものから短いものまで多様なものがあるバブルパンツ、ブッファンパンツと同種。
ハーレムパンツ
ハーレムは「回教徒(イスラム教)の女性の部屋、あるいはそこにいる女性たち」の意。
彼女たちが着用しているような、ウエストからたっぷりのギャザーを入れて全体にふくらませ、裾口で絞ったくるぶし丈のパンツを言う。インディアンパンツと同種。
バレルパンツ
バレルは「樽」の意。ヒップあたりをふっくらとさせ、ウエストと裾を絞った、樽のようなシルエットを特徴とするパンツを指す。
パンタクール
パンタクールは「パンタロン(長いパンツ)」と「クール(短い)」の合成語で、パンタロンを膝下10~15cmあたりで切り取ったようなシルエットのパンツを指す。
パンタロンの流行後、1970年代に登場した。ミディースカートのパンツ版として、ミディーパンツとも呼ばれる。ガウチョパンツと同種。
パンタロン
「長いパンツ」の意。イタリアの喜劇役者パンタローネのパンツが語源といわれる。
日本では1960年代末~1970年代に流行したベルボトムパンツと同時期に登場したため、そのような形状を指す語として普及した。英語はトラウザーズ、米語はパンツにあたる。
フランスではフランス革命(1789年)当時、革命派の民衆がキュロットに代わって着用した長いパンツを言い、19世紀初頭には装飾的な女性の下着用パンツを指したこともあった。長いパンツを指すようになったのは19世紀後半からと言われる。
パンタロンゲートル
ゲートルは「西洋風の脚半」の意。脚にぴったりフィットさせたタイツのようなパンツを指す。パンツファッションの多様化で登場した。
パンタロンコラン
仏語でコランは「タイツ」の意。タイツのような脚にぴったりフィットさせた長いパンツを指す。
同種でカルソンパンツ、スパッツ、ピタパン、レギンスがある。
パンタロンショセット
仏語でショセットは「ソックス」の意。ゆったりとしたパンツの上にハイソックスをはいたように見えるデザインのパンツのことで、膝から下が脚にフィットしているのが特徴。
ビキニブリーフ
ビキニブリーフとはブリーフの1種で、特に小型の、股のくりを大きくとったタイプのもの。
ビキニとは女性の水着スタイルのひとつで、ブラとパンツだけの極端に面積を少なくしたものをいう。そのパンツの形状に似ているところから、この名称がある。
なお、ビキニは北太平洋マーシャル群島中の環礁の名に由来してる。
ピタパン
ストレッチ素材等を用いて脚にぴったりフィットさせたパンツ。
ピタT(ぴたぴたのTシャツ)等と同様にこう呼ばれた。丈は多様。また、脚に巻きつくように細いという意味からツイストパンツとも呼ばれる。
ヒップハンガー
股上の浅いパンツの総称で、ヒップにかけてはく股上の浅いパンツ。ローライズパンツと同義。
ヒップボーンパンツ
ヒップボーンは「腰骨」の意。腰骨にひっかけるように、また腰骨で支えるようにして着用するとことからこう呼ばれる股上の浅いローウエストのパンツ。
1960年代末~70年代に一世風靡し、70年代ファッションの代表アイテムにあげられる。90年代半ばに復活し、へそ出しルックとして流行した。ヒップスターとも呼ばれる。同義でヒップハンガー、ローライズパンツがある。
ビブトップパンツ
ビブは「前掛けなどの胸当て、よだれかけ」の意で、胸当て付きパンツを指す。サロペットとも言う。
ビンテージジーンズ
ビンテージは「古くて価値があるさま」の意。40年以上前に生産されたジーンズを指す。
リーバイスの「501」シリーズではバックポケットに付いた赤いタブに表示されたLevisの書体が大文字の製品を「ビッグE」と称されビンテージの目安とされる等、様々な要素がある。また、生産された年代によってディテールが異なる為、価値を判断する目安とされる。
ファイブポケットジーンズ
基本的なジーンズのことで、ポケットがフロントに二つ、右に小さなポケットが一つ、ヒップに二つで、合計五つあるものを指す。ベーシックなジーンズの別称。
ファティーグ
「作業、雑役」の意で、もとは軍隊の作業服を指す。
丈夫な厚手綿布で作られ、大きなポケットが付くのが特徴。色はカーキが多い。
ファッションジーンズ
ファッションジーンズとはファッション的な感覚を取り入れたジーンズの総称。
ジーンズの形はそのままにして他の素材のおきかえたタイプと、ディテールデザインをボタンナップ型などファンシーなものにしたタイプがある。
ファンシージーンズ
ディテールに凝ったデザインを施したジーンズ。ジーンズにスタッド(飾り鋲)、刺繍やワッペン、プリント等デザインしたものが多く、女性用に多い。
フィットネスパンツ
フィットネスはフィジカルフィットネスのことで、「体の調子を整えること、健康な体をつくること」の意。その為に行うスポーツやジム等で着用するパンツを指す。
動きやすいストレッチ素材等を用い、身体にフィットするように考えられたもの。形や丈は多様。
フィットパンツ
脚にぴったりとフィットするタイツのようなパンツの総称。男女用共にボディーコンシャス(身体のラインを強調する)のファッション傾向から登場した。デザインは多様で、フュゾー、サイクリングパンツ等が代表アイテム。
フェードアウトジーンズ
フェードアウトは「音、映像などを徐々に暗くしていく」の意。洗いざらしにして着古した感じのするジーンズを言う。
ブーツカットジーンズ
裾をわずかに広げたジーンズ。ウエスタンブーツを履きやすくするために、膝から下の幅をわずかに広げている。フレアパンツやベルボトムパンツに比べると、広がり幅は小さい。ジーンズの定番アイテムの一つ。
ブッシュパンツ
ブッシュは「茂み」の意で、そうした場所ではくワークパンツの一種。
前ポケットの上部がベルトループと一体になり、太腿あたりにボタンダウンフラップポケットが付いているのが特徴。デニムやチノ、コーデュロイなど厚手の綿布でつくられている。これのショーツ型をブッシュショーツと言う。
フュゾー
仏語で「紡績機械の紡錘、紡錘形のもの」の意。全体に細身で、裾に向かってさらに細くなった、先細り方パンツを指し、その形が紡錘に似ていることからこう呼ばれる。
実際にはパンツよりもタイツに近い外観が特徴で、もともとスキーパンツとして登場した。裾にスティラップ(足かけ)の付いたものや、スパッツのようなダンス用タイツ等、デザインは多様で、1980年代以降はストレッチ素材が多い。
ドレスやスカートと組み合わせるほか、単独でも着用する。同種にコラン、カルソンパンツ、トレンカ、ロングジョン(タイツのようなパンツまたはパンツのようなタイツ)等がある。
プラスフォアーズ
1920年代に流行したニッカポッカーズの一種で、それまでのものよりも4インチ(約10cm)ほど丈を長くしたものという意味からこう呼ばれる。
同様にプラスツーズ(+2インチ)、プラスシックシーズ(+6インチ)、プラスエイツ(+8インチ)等の種類がある。主にゴルフパンツとして用いられ、1920~1938年頃に流行した。また、丈の数字はゴルフのハンディキャップの点数から派生したものとも言われる。
フラメンコパンツ
フラメンコダンス用の衣装として着用されていたパンツで、それが一般化したもの。
特徴は膝下からのフレアと、ローウエストのシルエット。これをアレンジしてものがリゾートウェアやパーティーウェアなどに多く見られる。
ブリーチアウトジーンズ
ブリーチは「漂白する」の意。インディゴブルーを漂白し、白っぽい感じにしたジーンズを言う。
ブリーチズ
ブリーチズ(breeches)とはブリーチェスとも呼ばれる。もともと中世初期には長ズボンのことを指していたが、16世紀からはふくらんだズボン、現在ではニッカポッカーズのことを指すようになった。
フランス語のキュロットにあたる。ブリーチはもともと尻の意味であり、キュロットとも共通点がある。
ブリーチドジーンズ
ブリーチドジーンズとはブリーチは「漂白」の意味。インディゴブルーのジーンズを漂白したもの。青みがぬけて、白っぽくなっているのが特徴。
もともとジーンズは、くたくたにはきこなして白っぽくなった感覚がうけていたが、これは機械的に最初から白っぽくしているものである。ブリーチアウトジーンズともいう。
プリーテッドトラウザーズ
プリーツを入れたパンツを指す。
もとはウエスト前にたくさんのプリーツやタックを入れたものを言ったが、いまではプリーツの入れ方や分量も多様。
プルオンパンツ
プルオンは「引っ張って衣服を着る」の意。ウエストを紐やゴムで締めてはくパンツを指す。スウェットパンツが代表的アイテム。
ブルージーンズ
インディゴで染めたデニム素材でつくられたパンツ。
現在は洗い加工や中古加工を施したジーンズが主流になっており、未加工のものはノンウォッシュ、生デニムと呼ばれる。
フルパンツ
フルパンツとはバギーパンツの別称。 フル(満ちている、いっぱいの、十分な、だぶだぶの、などの意味)なイメージからこう呼ばれる。
ブルマーズ
19世紀中頃、アメリカの女性解放運動の先駆者アメリア・J・ブルーマー(1818~94年)夫人が機能的な女性用の日常着として創案したと言われる。
全体にゆったりとしたショートパンツで、ウエストと裾口をゴムで絞ってギャザーを寄せたもの。丈は短いものから長いものまである。もとは運動着として登場したが、バルーンショートパンツなどと共にタウンウェアにも着用されている。日本ではブルマと呼ばれる。
フレアードジーンズ
膝下から裾に向かって先広がりになったシルエットのジーンズ。ベルボトムパンツに比べると広がりは狭いが、裾広がり型のシルエットを総称して使う場合がある。
フレアードスラックス
フレアードスラックスとは裾広がりのシルエットを持つスラックスの総称。
ベルボトムスラックスがその代表的なものだが、比較的おとなしいシルエットのそれをジェントリーフレアードとの名前で呼ぶことがある。
フレアードパンツ
フレアードは「裾広がり」の意で、それを特徴とするパンツの総称。
フレアパンツとも言い、ストレートパンツ(直線型)、テーパードパンツ(先細り型)と並ぶ、パンツの基本的な3大シルエットの一つ。ヒップ下から広がったものや、膝下から広がったものなど多様。
フレアパンツ
フレアは「朝顔形に開く、朝顔形の張り」の意。朝顔形に開き、裾に向けて波打っているような形のパンツを指す。ベルボトムパンツを指す場合もある。
プレップショーツ
1980年代に注目されたアメリカントラッドスタイルの「プレッピー」を代表するボトムの一つで、アイビールックを演出するショートパンツ。
プレッピーという名称はアメリカ東部の一流大学への進学校、プレパラトリースクール(略してプレッピー)に由来する。
フローイングショーツ
フローイングは「流れる、流れるような」の意。全体にゆったりとなだらかに流れるようなフレアやドレープを出したパンツを指す。1988年頃からフレアやドレープが形作られたエレガントな幅広パンツを総称してこう呼ぶようになった。
スカートパンツ、フレアードパンツと同種。
ペインターパンツ
「ペンキ屋がはくパンツ」の意で、カーペンターパンツに似たワークパンツ。
丈夫な素材と機能的なデザインが特徴で、全体にゆったりとした、脇にスパナポケット(工具入れの縦長ポケット)やハンマーループ(紐状の工具掛け)等が付く。
ペッグトップトラウザース
ペッグトップトラウザースとは腰まわりをごくゆったりとり、裾口へいくにしたがって極端に細くしたスタイルのズボンのこと。
1910年代に流行した。最近クラシックリバイバルの波にのって再登場し、デザイナー高田賢三がこれに似たパンツを発表したり、日本ではバレル(樽)パンツ、鯨パンツの名称で人気がある。
ペグトップパンツ
ペグトップは「西洋梨の形をした独楽」の意で、腰のまわりはゆったりとさせ、尻から裾へ向けて先細りにさせたシルエットのパンツを言う。
ペダルプッシャー
「(自転車の)ペダルを踏む人」の意で、裾がペダルに巻き込まれないよう、先細りにした七分丈のパンツを言う。
ぺプラムパンツ
ぺプラムは「ウエストから切り替えたフレア部分、腰回りに付けた短いスカート」の意で、ウエスト部分にスカート状のフレア装飾を付けたパンツを言う。
ベルトレススラックス
ベルトレススラックスとはベルトを用いないではかれるスラックスの総称。
多くはウエストバンドの先端に持ち出しが伸びボタン留めとされる。脇にアジャストタブが付けられるのも特徴のひとつである。スポーティな用途に使われることが多い。
ベルボトムスラックス
ベルボトムスラックスとは膝までは比較的ぴったりし、膝下から裾にかけてちょうどベル(鐘)のように広がったシルエットのスラックス。
ヒップ下から広がったものはセーラーパンツ、極端に広いものはエレファントベルの名称で呼ばれる。トラペーズライン、トランペットラインの別称もある。
ベルボトムパンツ
釣り鐘(ベル)のように膝下から裾にかけて広がるシルエットのパンツを言う。
1970年代に流行し、ジーンズほか紳士服にも取り入れられた。女性用のパンタロンも、当時はこのシルエットから広まった。
ペンシルパンツ
鉛筆のように細くてストレートなシルエットのパンツ。
ボクサーパンツ
1)ボクシング選手が着用するウエストをゴム留めしたパンツの総称。ボクサーショーツとも言われる。
2)男性用下着の代表的な型の一つ。素材は綿天竺等が使われる。ブリーフとトランクスの中間のような形で、丈はトランクスと同じくらい、身体にぴったりとフィットする形のもの。
ホットパンツ
1970~1971年に世界的に流行した、非常に短く、ぴったりとした女性用のショートパンツを指す。
71年春夏のパリコレクションに登場し、アメリカのファッション誌「ウーマンウェアデイリー(WWD)」が新しいショートパンツとしてホットパンツを名づけた。ホットは「熱い、最新の」の意味。
ボディーショーツ
ボディーラインを強調するように、主にストレッチ素材を用いてぴったりフィットさせたショーツを指す。
ボードショーツ
股上を深くして、ローウエスト(ヒップボーン)にはくように仕立てられたパンツ。ずり下げているように見える外観が特徴。全体に幅が広く、七分丈が多い。
ホーボーパンツ
ホーボーはアメリカの俗語で、「定職を持たない労働者や放浪者」の意。
浮浪者の服装をイメージさせる、洗いざらしのルーズなシルエットのパンツのことで、粗野な素材のネルシャツと重ね着するスタイルが特徴である。
ボンデージパンツ
ボンデージは「束縛、奴隷や農奴の身分」の意で、パンクファッションを表現する代表アイテムのパンツ。
全体に細身のシルエットで、膝の部分にベルトを付けて両脚をつなぎ、あえて歩きにくくするなど、束縛的なデザインが特徴。
マイクロパンツ
1990年代後半に登場した極端に短くしたパンツ。ホットパンツと同義。
マンボズボン
マンボは1950年代に流行したラテン音楽の一種。そうした音楽の影響から演奏するバンドマンの服装を真似たマンボスタイルのパンツが生まれた。
腰回りかた太腿部にかけてゆったりし、裾にいくほど細くなるサブリナパンツや、カプリパンツと同種。
ミッドカーフパンツ
カーフは「ふくらはぎ」の意(子牛の革という意味もある)丈がふくらはぎの中間あたりまでのパンツを指す。
幅広の裾を途中で切り落としたように見えるシルエットで、8分の7丈パンツとも言う。
ミディーパンツ
ミディーは「中間」の意。ふくらはぎの中間あたりの丈のパンツを指す。ミッドカーフパンツ、パンタクールと同種。
ももひき
ももひきとは男子用肌着の1種。 脚にぴったりした、ズボン型のもの。多くはメリヤスで作られ、冬季に防寒用としてはかれるものである。ズボン下と呼ぶこともある。
ユーロジーンズ
ヨーロッパ製ジーンズのこと。アメリカのジーンズがシンプルなデザインであるのに対して、シルエットやディテールに工夫が凝らされているのが特徴。イタリアやフランスのものが多く、アメリカ製に比べると高額である。
ヨークパンツ
ウエストバンドの代わりに幅広の切り替え布(ヨーク)を付けたハイウエストパンツの総称。
その上に細めのベルトを通したりして着用することが多い。
ヨーロピアンカットジーンズ
ヨーロピアンカットジーンズとはヨーロピアン調のしゃれた雰囲気を特徴とするジーンズ。 多くはフレンチカット、イタリアンカットのジーンズの総称として用いられる。
リサイクルドジーンズ
リサイクルドジーンズとは古くなった数本のジーンズをバラバラに分解し、異なったパーツ(部分品)をつなぎ合わせて1本にしたジーンズ、また使い古したの意味から、ユーズドジーンズの名もある。
リップドジーンズ
リップは「裂く、切りとる」の意で、いろいろな箇所に裂け目を入れ、ボロのように見せたジーンズを言う。
穴あきジーンズとも言われ、グランジルックやボロルックの代表的なアイテムの一つ。
リボンパンツ
ウエスト等のベルト位置にリボンテープ等を付け、リボン端を結んで着用するパンツを指す。
プリコン(プリティーコンサバティブ)の流行で生まれたデザイン。共地のリボンをデザインアクセントにしたリボンキュロットやリボンスカートもある。
リンディ
リンディとはジーンズのスタイルの1種。 幅広のウエストバンドで、バギーパンツ類のもの。
裾には幅広の折り返しが付けられ、プリーツがとられることもある。1927年ニューヨーク~パリ間の大西洋無着陸横断に初めて成功した、チャールズ・リンドバーグにちなんだ名称ともいわれる。ジーンズにも20年代ルックが影響してる証拠である。
ルーズパンツ
ルーズは「しまりのない、だらしない」の意。全体に太めのゆったりとしたシルエットで、ウエストはゴムや紐使いにしたカジュアルなパンツを言う。
1991年頃にマドラスチェックやチェックのパッチワーク使いのものが流行した。単にゴムパンツ、紐パンツなどとも呼ばれ、イージーパンツ、サープパンツなどと同種。
ルーミーショーツ
ルーミーは「広々とした」の意。股上が深くとられた、ゆったりとしたシルエットのショートパンツを指す。丈は長めのものが多い。
レギンス
元々は乳児用の防寒用に考案された、足先まですっぽり包むニット製長ズボンを言う。
また、裾にストラップを付けたものやゲートルに似たジャージー製のフットウェアもこう呼ばれる。
1980年以降、フェゾー、カルソンパンツ、スパッツ等、タイツの様なパンツを総称する用語となった。
ローライズパンツ
股上(ライズ)が浅いパンツ。ヒップに引っ掛けて着用することからヒップハンガーとも呼ばれる。
女性用のジーンズに多く、大胆に腹部を見せることによって、セクシーな表現が強調される。同義でヒップボーンパンツと言う。対義語はハイライズパンツ。
ロールアップジーンズ
ロールアップは「巻き上げる」の意。裾を外側に折り上げてはくジーンズを指す。
デザインとして折り上げてあるものと、着こなしで折り上げてはくスタイルを指すものと二つのタイプがある。
ローライズスラックス
ローライズスラックスとは股上のごく浅いスラックスの総称。ヒップハンガー。
ロングパンツ
ロングパンツとはこの場合のパンツは下着のそれであり、ステテコを意味する。
ロングブルマーズ
通常のブルマーズは膝下丈が数cmのものを指すが、それを膝下丈にしたブルマーズを言う。バルーンパンツに似た形状が特徴。
ロンパース
子供用の上下が一続きになった遊び着を指す。ブラウスやシャツとパンツを一体にしたような形態が特徴。
ワイドスリムパンツ
ワイドスリムジーンズに見られるシルエットを特徴とするパンツで、腰から腿あたりまでがワイド(広く)で、裾に向かってスリム(細く)になったものを指す。
ペグトップパンツの一種で、日本ではスカマン(横須賀マンボの略)、ボンタンスリム等の俗称で呼ばれている。
ワイドパンツ
全体に幅の広いパンツの総称。太さが極端なほど太いものをスーパーワイドパンツと呼び、外観の特徴からデカパン(デカいパンツの略)、ダボパン(だぼっとしたパンツの略)等ともいう場合がある。
ワイドレッグモデル
ワイドレッグモデルとは上から下まで幅広いシルエットのままのスラックスの総称。フレアしないで、直線的なところに特徴がある。
ワークジーンズ
ワークジーンズとは仕事用のジーンズ、というよりブルーインディゴのオリジナルなそれをいうニュアンスが近い。ファッションジーンズに対するいい方で、本来作業用であったジーンズを強調してあらわす言葉
ワークパンツ
作業用パンツの総称。素材は耐久性のある綿のチノやツイルが多く、機能的なディテールが施されている。
カーゴパンツやカーペンターパンツ、ペインターパンツ等が代表的。また、軍隊で着用されるアーミーパンツを含まれる。本来は作業用のユニフォームだが、カジュアルウェアとしても着用されている。